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いまこそ連帯 労働者・ボランティア「年越し派遣村」

2008年12月31日23時22分

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写真派遣村では年越しそばが振る舞われた=31日、東京・日比谷公園、杉本康弘撮影

写真派遣村の入村手続き窓口には行列ができた=31日午前、東京・日比谷公園、杉本康弘撮影

 「派遣切り」などで仕事と住まいを奪われた労働者に、食事と居場所を提供する「年越し派遣村」が31日、東京・日比谷公園に開村した。非正規労働者ら約130人が「村民」として登録。官庁街の一角で、労組や市民団体による実行委員会がボランティアと協力して年越しそばなどを出し、労働・生活相談に乗った。

 大手自動車メーカーの群馬県の下請け工場で派遣の仕事を切られたという男性(41)は約2カ月間、ネットカフェや野宿でしのいできた。所持金は1千円ほど。温かい食事や寝場所が確保できると聞き、大みそかに身を寄せた。「『このまま野垂れ死んでもいいかな』と思った時もあったが、今ほど人の情けを感じたことはない」と言う。

 実行委によると、寄せられた30件の相談では、所持金ゼロや数十円という人も多く、ほとんどが生活保護を申請する必要がある。山口県や新潟県で仕事を失い職探しのために東京に来たが、行く当てもなく途方に暮れている人もいた。静岡県から歩いてきた人もいたという。

 駆けつけたボランティアは約360人。調理や物資の運搬、銭湯への案内を手伝った。兵庫県から来た大学院生の女性(23)は、「派遣切り」をひとごととは思えず不安と怒りでいても立ってもいられなかった。「雇用や貧困の問題を共有する場にしたい」と話した。

 「年越し派遣村」は5日まで。

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