現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 世界不況
  5. 記事

京都・四条河原町阪急も閉店へ 苦境の百貨店業界

2010年1月28日16時25分

写真四条通り沿いの中心繁華街にある四条河原町阪急=28日午後、京都市下京区、高橋一徳撮影

写真閉店が決まった四条河原町阪急=28日午後、京都市下京区、朝日新聞社ヘリから、筋野健太撮影

 阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは28日、京都市下京区の「四条河原町阪急」を、2010年秋をめどに閉店すると発表した。1976年の開業以来、京都の中心繁華街で若い女性を中心に支持を集めてきたが、商業施設の増加による商圏の分散と消費低迷で売り上げの減少が止まらず、撤退を余儀なくされた。

 消費者の節約志向で百貨店業界の売り上げは不振が続いている。27日にも東京の西武有楽町店が今年12月下旬の閉店を発表しており、都心の一等地ですら必ずしも百貨店ビジネスが成り立たない現状が浮き彫りになった。

 阪急京都線の終点「河原町駅」に直結したビルの地下1階から地上6階に入居し売り場面積は約9千平方メートル。11ある阪急の店舗の中では下から3番目の規模だが、売上高はピークの92年3月期には171億円に達した。だが、その後は年々減少、2010年3月期は50億円を割る見通しとなっていた。すでに05年3月期からは赤字が続いていた。

 京都市内で記者会見した阪急阪神百貨店の新田信昭社長は「競合環境が厳しくなったうえ、店舗が狭いため、抜本的な売り上げの改善が困難だと判断した」と話した。建物は住友不動産が所有しており、跡地の活用方法は未定という。

 京都市では、同じ四条通沿いの向かいに、H2Oが資本・業務提携し11年秋までに統合を予定している高島屋の京都店(売り場面積6万2千平方メートル)と、大丸京都店(同5万平方メートル)がある。商圏自体も97年に約2キロ南のJR京都駅に直結したビルで「ジェイアール京都伊勢丹」が開業して以降、買い物客の流れが分散し、阪急も売り上げが落ち込んだ。00年以降は改装を重ねてテコ入れを図ったが、業績を好転させられなかった。(田中美保)

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内