東証日経平均が1万円を割り込み、円も急騰した=7日午前9時17分、東京都港区、杉本康弘撮影
7日の東京株式市場は、前日の米国市場での株価急落を受け、日経平均株価は4営業日連続で下落した。一時は前日比556円88銭安い9916円21銭まで下落したが、その後は買い戻しの動きもあってやや上昇し、午前の終値は前日比324円63銭安い1万0148円46銭。
東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同26.92ポイント低い972.13。日経平均、TOPIXともに6日につけた年初来安値を更新した。出来高は14億3千万株。
米国発の金融危機が欧州に拡大したことで投資家の不安が高まり、取引開始直後から売り注文が殺到。一時は東証1部上場銘柄の9割程度が値下がりし、大部分の業種が下落した。
外国為替相場で対ドル、ユーロともに円高が進んだことから、自動車、電機など輸出関連銘柄の下落幅が2〜3%程度と大きい。世界的な実体経済の悪化への懸念から、景気動向に敏感な海運株も2%以上の下げ幅となっている。
東京市場に続いて取引が始まったアジア新興国市場の株価指数も下落。中国・上海や韓国、台湾、フィリピンでマイナスとなった。
午後2時時点では、日経平均は211円94銭安い1万0261円15銭。TOPIXは12.93ポイント低い986.12。
前日の欧州市場の株価指数は英国がマイナス7.85%、ドイツが同7.07%、フランスが同9.03%と大幅に下落した。新興国もロシアがマイナス19.10%、ブラジルが同5.42%と下落し、世界的な株安の連鎖が止まらない状況となっている。
米国の金融救済法の成立後は、むしろ法律の実効性への懸念が強まって株安に歯止めがかかっていない。市場では「11月に新しい米大統領が決まるまで、金融機関への公的資金注入などの抜本的な対策はとれないのでは」(大手証券)との声も出ている。
今後は各国の金融当局の政策対応に注目が集まる。今週末に米国で開かれる主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で何らかの協調政策が打ち出されることへの期待感が高まっている。(高田寛)