アフガニスタンで拉致され、殺害されたNGO・ペシャワール会の伊藤和也さん(31)は、背後から口径の大きな銃で銃撃されたことが、静岡県警の司法解剖でわかった。死因は失血死だったが、捜査当局は、明確な殺意があったとして、アフガニスタン警察の協力を得て殺人事件として捜査を進める。
浜松医科大で実施された司法解剖の結果、静岡県警は、伊藤さんの左足には3カ所、銃撃による傷があり、死因は左太ももの動脈切断による失血死と発表した。
捜査当局によると、傷口は背後から撃たれた際にできたもので、足は粉砕骨折の状態だった。3発の弾の向きはほぼ同一で、口径の大きいマシンガンのような連射式の銃で撃たれた疑いが強いという。また、前額部には、背後から撃たれて倒れた際にできたものとみられる皮下出血もあった。身体を拘束された跡などはなく、伊藤さんが逃げようとした際に後方から撃たれた可能性もあるという。死亡推定時刻はわからなかった。遺体から見つかった弾とみられる金属片を分析し、銃の口径の特定を進める方針。
03年の刑法改正で、日本人が国外で殺人などの被害にあった場合、日本の刑法を適用して警察が捜査できるようになっている。警察庁は静岡県警に対策室を設置している。