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「ぼくはぼく」17歳角界へ 逆風のなか入門貫く 山口

2011年2月9日16時16分

写真級友から花束と寄せ書きが手渡され、境川部屋入門を祝ってもらった天野光稀君=下関市豊浦町の響高校

 大相撲の境川部屋に入門する山口県下関市豊浦町の県立響高校3年天野光稀(みつき)君(17)の壮行式が8日、響高体育館であった。八百長問題で春場所が中止となり、再開の見通しも立たない中での角界入り。天野君は「ぼくはぼく。親方を信じて頑張りたい」と決意を語った。

 天野君は身長178センチ、体重140キロ。押し相撲が持ち味で、昨年の全国高校総体で団体ベスト16に入った。境川部屋には響高相撲部の先輩、幕内の豊響と幕下の薩摩響がいる。

 壮行式では、原田博久校長が「大相撲はかつてないほどの試練に直面している。だが、若い力士が砂まみれになってけいこに励む姿を見て、応援する人もいる。精進して故郷に錦を飾ってほしい」と激励した。

 出席した境川親方は「申し訳ない気持ちでいっぱい。天野君も内心は不安だと思うが、責任を持って厳しく育てていく」とあいさつ。八百長問題が発覚した後、大学の後輩でもある響高相撲部の朝岡輝喜監督に連絡し、天野君の入門の意思が変わっていないか確認したという。「気持ちがぶれないで、入門を貫き通してくれた。涙が出る思いだった」と振り返った。

 式典では生徒たちから「フレーフレー!天野」のエールが送られた。天野君は「改めて頑張っていこうという気持ちになった。応援してくれている人に相撲で恩返しをしたい」と抱負を語った。

 この後、境川親方と一緒に上京した。3月に新弟子検査を受ける予定で、初土俵に向けてけいこに励む。

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