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裁判官が判決文修正、裁判員裁判で言い渡し後 岡山地裁

2010年3月11日19時23分

 岡山地裁で昨年12月にあった殺人未遂事件の裁判員裁判で、判決の量刑理由について説明した部分が、後に裁判所が作成した正式な判決書の中で修正されていたことが11日、関係者への取材でわかった。裁判員と裁判官が評議した後、法廷で被告に言い渡した内容とは別の表現に変わったことになる。裁判員が修正内容を了解していないなら批判が上がる可能性がある。

 岡山地裁は「個別の案件については答えられない」としている。

 判決は昨年12月18日付で、夫を包丁で刺し殺そうとしたとして殺人未遂罪と銃刀法違反罪に問われた岡山県倉敷市の女性被告(43)に、磯貝祐一裁判長が懲役5年3カ月(求刑同8年)を言い渡した。その後、被告は控訴した。

 判決当日、法廷で言い渡された内容は、量刑理由の部分で、「再び同様の犯行に及ぶ可能性は大きい」という検察側の主張について、理由を示さないまま「量刑上、考慮要素にはならない」とした。こうした内容は、報道機関にも「判決」として配布された。

 ところが、後に裁判官だけで作成した正式の判決書は、「被告人が再び同様の犯行に及ぶ可能性がないとはいえないが、それが大きいといえるかは不明であるから、考慮できない」と再犯の可能性について判断を書き加えていた。

 この判決をめぐっては、昨年末の判決直後、岡山地検の岩崎吉明次席検事が「再犯の可能性が量刑を考慮する要素にならないというのは、法律論としておかしい」と記者会見で批判していた。

 岩崎次席検事は11日、「判決の内容についてはコメントを差し控える」としている。

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