証人や被告が法廷で話した内容を裁判員が確認できるようにするため、最高裁が開発した「音声認識システム」の試作品が完成し、28日に東京地裁で公開された。やりとりの8割程度を文字化できつつあるという。改良を重ねて来春までに全国の地裁に設置する予定だ。
「ケッコンが付着しているのを発見し……」。この日、法廷で検察官役の職員が話すと、モニター画面には「結婚」ではなく「血痕」という文字が並んだ。文脈でどちらが正しいか機械が判断したという。間違いもあるが、8割以上は正確に聞き取った。
結論を話し合う評議の際に「核心となる証言や供述を確認したい」という裁判員の要望にこたえるため、法廷でのやりとりを録画すると同時に音声も文字で記録し、文字列から再現したい映像を検索する仕組みだ。
ただ、地方の方言では認識できる率が下がる難点もある。比較的事件の多い関西については、今後、「なんでやねん」などの言い回しも覚えさせていくという。(岩田清隆)