現在位置:asahi.com>ニュース特集>イージス艦衝突> 記事 海保への事前連絡「不適切」 防衛次官が謝罪2008年02月28日01時14分 海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故当日、海上幕僚監部があたごの航海長をヘリコプターで呼び寄せて事情を聴いていた問題で、防衛省の増田好平事務次官は27日夜、緊急記者会見し、海上保安庁への事前連絡が「不適切」だったと認めた。午前に連絡したという説明は変えなかったが、海保側が否定しているため、「確認できない」とした。同日午前の国会審議で、石破防衛相が聴取は海保の了解を得ておらず「必ずしも適切ではなかった」と述べた答弁を事実上、追認した。 増田氏の説明によると、事故のあった19日の午前中、横須賀地方総監部の防衛部第4幕僚室長が横須賀海上保安部に「けが人の搬送と部隊への報告のために幹部1人を入港前に船から下ろす」と電話で連絡した。だが横須賀海上保安部に伝わったかどうかは「誰に電話したかという記憶があいまいで、確認できない」とした。 航海長は午前10時前から午後2時半ごろまで防衛省に滞在。正午から約1時間にわたり大臣室で石破、増田両氏、斎藤隆統合幕僚長、吉川栄治海上幕僚長の4首脳らの聴取を受けた。午後1時40分ごろ、海上幕僚監部の幹部が海保本庁の警備課長に「航海長から今事情を聞いている」と連絡しており、この点は海保側も確認している。 一連の対応について増田次官は「(事前に)海保本庁のしかるべき人にきちんと説明すべきだった」と謝罪。大臣室での聴取内容は「覚えていない」と話した。 増田氏の会見では、防衛省側の虚偽説明も発覚した。26日未明に徳地秀士・運用企画局長が石破氏への説明について「海幕が航海長から聞いた内容に基づき午後0時10分ごろ報告」と説明したが、実際は正午に石破氏が航海長から直接事情を聞いていた。増田次官は「事実と違う説明をした」と謝罪した。 ◇ 第3管区海上保安本部は27日深夜、防衛省側からの事前連絡について、改めて「確認できない」と発表した。3管が同省に対し、海上保安官の立ち入りのために、あたごの乗組員を下船させないよう要請した際には、すでに航海長はヘリで飛び立った後だったという。 3管によると、横須賀海保は19日午後0時12分以降、海自横須賀地方総監部に複数回電話をかけ、あたごを横須賀基地に入港させる調整をした。その際のやりとりの中で、海自から「航海長が東京方面へ説明のためヘリで下船している」と報告があったとし、午前中に連絡したとする防衛省側の説明に対し、否定的な認識を示した。 PR情報この記事の関連情報 |