「なつしま」が発見した、清徳丸の操舵室の一部と見られる物体=海洋研究開発機構提供
清徳丸の発見された部分
海洋研究開発機構は4日午前、イージス艦「あたご」と衝突した漁船清徳丸の操舵(そうだ)室の一部とみられる物体(縦横約1.2メートル、奥行き約1メートル)を、千葉・房総半島沖の現場付近の水深1833メートルの海底で発見した。物体に記されていた番号から清徳丸のものと確認された。この日は「清徳丸」と記された無線機や、方位探知機とみられる物体も見つかっており、第3管区海上保安本部は事故原因の解明につながる物体については引き揚げる方針。
操舵室の一部と見られる物体は、海洋調査船「なつしま」が無人探査機「ハイパードルフィン」を使って、これまでに発見された物体群より約200メートル南で発見した。
物体には「232―22528」という船舶検査済み票番号が記されていた。日本小型船舶検査機構(本部・東京)によると、93年、最初の定期検査の際に付けられた。隣に張られた「検査済5」と書かれた標章もこの時に張られた。
2月23日に調査を開始した同機構の海洋調査船「かいよう」と今回のなつしまが発見した清徳丸関連と思われる物体は約20点。うち3点は海上保安庁の要請で引き揚げた。
なつしまによる捜索はこの日までで、文部科学省は今後も、防衛省や海保からの要請があれば、捜索や引き揚げを行うとしている。