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海自連絡遅れ昨年末も 護衛艦火災、防衛相に100分後

2008年3月6日3時9分

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 昨年12月に海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)に停泊中の護衛艦「しらね」で火災が起きた際、海上幕僚監部が「発生から1時間以内の防衛大臣側への連絡」を定めた内規に違反し、緊急連絡を怠っていたことがわかった。石破防衛相への報告は1時間41分後。海幕は今年2月のイージス艦「あたご」の衝突事故でも内規に従わず、石破氏への連絡に1時間33分かかった。しらねの火災の際の内規違反が表面化しなかったことで、教訓とならず、連絡遅れが繰り返されたとみられる。

 防衛省の内規は、重大な事件・事故が発生した場合、自衛隊の各担当部署が直接、防衛大臣の秘書官に発生1時間以内をめどに一報を伝えることを義務づけている。

 同省によると、12月14日午後10時19分ごろ、しらねの乗組員が戦闘指揮所(CIC)付近から煙が出ていることに気付いた。護衛艦隊司令部と自衛艦隊司令部経由で海上幕僚監部のオペレーションルーム(東京)には同10時45分に「CICと思われる付近から煙が出ている模様」との連絡が入った。

 しかし、海幕オペレーションルームの担当者が防衛大臣秘書官への連絡を怠った。防衛大臣秘書官には別ルートの内局運用企画局事態対処課から同11時47分ごろに連絡が入ったという。

 また、大臣秘書官と海幕側のどちらが石破氏に報告するかをめぐってももたついた。調整の結果、ようやく13分後の15日午前0時ごろ吉川栄治海上幕僚長が石破氏に連絡。首相官邸側にはさらに遅れて、同0時40分ごろに運用企画局運用支援課が連絡したという。

 こういった緊急時の連絡体制の不備や内規違反がしらねの火災で浮かび上がっていたにもかかわらず、同省内では検証作業や改善措置はとられなかった。そのため、あたごの事故でも連絡遅れが繰り返され、政府の危機管理体制の甘さを露呈することになった。

 石破氏は2月25日の衆院予算委員会で「しらねのCICが燃えているということは、(海幕)オペレーションルームに入った時点で、(私に連絡が)入るべきものではなかったか」と述べ、連絡に不備があったことを認めていた。

 同省は今週中にも、各幕僚監部や内局から首相秘書官や内閣情報集約センターなど首相官邸側への速報を義務づけることを柱に、緊急時の連絡体制を定めた内規を全面的に見直す。

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