海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、海上幕僚監部の艦船事故調査委員会は6日午後、あたご乗組員への事情聴取を始めた。海上保安庁の捜査を優先するため、海幕事故調による聴取はこれまで行われていなかった。今後、当直員の態勢や危険性の認識、どの時点で回避義務が生じたかなどについて話を聴くとみられる。
この日午前、海保から防衛省に「(海保による)乗組員への事情聴取がある程度進んだことから、防衛省が調査を行っても差し支えない」と連絡があった。同省によると、乗組員は当面、艦内に残ったままで、聴取も艦内で行うという。
海幕では海上幕僚副長をトップとする事故調を事故発生の3時間後に立ち上げたが、海上保安庁から「海保の捜査を優先する」として聴取の自粛を要請されていた。
事故調とは別に防衛省・海自では事故当日の2月19日午前10時から、防衛省に呼んだあたご航海長から衝突時の状況を聴いていたことが判明。海保側や冬柴国土交通相が不快感を示していた。