イージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、防衛省は21日にも、乗組員からの聴取内容などを公表する。加えて、昨年起きたイージス艦情報漏出事件と護衛艦「しらね」火災の調査結果も近く公表し、関係した隊員ら数十人の処分を行う方針。あたご艦長や乗組員への処分は最終的な調査結果がまとまってからになる見込みだ。
衝突事故から19日で1カ月。防衛省・海上自衛隊は大きく揺れた。
当初の対応のまずさが、混乱を招いた。石破防衛相への通報遅れや、石破氏によるあたご航海長からの聴取、説明内容の相次ぐ修正などが次々と露呈。行方不明者の捜索を続けながらも、情報伝達体制の見直しや、国会への説明に追われた。
石破氏は、事故原因や海自の運用体制の検証と共に、事故後の説明態勢についても再検討する必要性を示している。
海幕内に立ち上げた艦船事故調査委員会が、あたご乗組員から本格的に事情を聴き始めたのは今月6日から。これまでに約70人の乗組員から話を聴いているが、衝突時の当直士官だった水雷長ら事故直前の状況を把握している乗組員数人には接触できていない。発生当日に航海長から聞き取った内容の確認も含め、省として全容把握には至っていない。