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「なぜ保釈されない」三浦元社長、法廷で語気強める

2008年02月25日15時06分

 いわゆる「ロス疑惑」にからんで、米自治領サイパンで身柄を拘束された三浦和義元社長(60)の司法手続きが始まった。現地時間の25日午後1時すぎ(日本時間の正午すぎ)、収容されていた警察施設を出て、サイパン地裁の法廷に姿を現した三浦元社長は、「逮捕は不当だ」との趣旨の主張をした。

 三浦元社長は勾留(こうりゅう)中の人が着る上下明るいオレンジ色の服で手続きが始まる20分以上前に着席した。希望していた公設弁護人の選任について、ワイズマン判事は「資力があるので基準を満たさない」と述べ、認めなかった。

 手続きは主任検事の書面読み上げから始まった。「三浦氏はカリフォルニア州で死刑か終身刑、1年以上の自由刑に服する犯罪で訴追されているものであり、移送されるべきである」と述べた。三浦元社長は険しい表情で聞いていた。

 三浦元社長は「国選弁護士としてアダムさんをお願いしたい」と述べて、隣にいる公設弁護人を見やった。判事は「サイパンに来る費用はどうやって出したのか」などと質問。選任も保釈も認められなかったことから、元社長は「なぜ保釈されないんですか」とたまりかねたように語気を強めた。

 三浦元社長の移送をめぐる司法手続きが行われたサイパン地裁223号法廷は、100席以上の傍聴席がある。この日の手続きは公開で、妻の良枝さんをはじめ、現地の外務省の在サイパン出張駐在官事務所のスタッフや、日本から訪れたメディアが傍聴した。地裁には、傍聴を求める人たちの列ができた。

 日本の刑事裁判で弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士によると、三浦元社長は同日朝、東京にいる弘中弁護士に電話をかけてきた。同弁護士が「米警察当局が新証拠を持っているらしい」と説明したところ、元社長は「そんなものがあるはずがない。一体何のことでしょうか」と憤慨した様子だったという。

 弘中弁護士はこれまでの電話での連絡で、三浦元社長が収容施設の環境の悪さを訴えていることも明らかにした。「セメントの箱の中で、ベッドもなく横たわっているしかない状況のようだ」という。

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