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三浦元社長の移送取り消し請求、認めず サイパン地裁

2008年03月05日21時04分

 「ロス疑惑」の銃撃事件で、米自治領サイパン島で逮捕された元輸入販売会社社長三浦和義容疑者(60)=日本では無罪確定=のロサンゼルスへの移送をめぐり、弁護側が申し立てていた移送手続きの取り消しと即時釈放について、サイパン地裁は5日、いずれも棄却した。カリフォルニア州知事は移送を求める手続きに入る方針で、同地裁は19日に現状の整理と移送の適否の判断をめぐる審理を改めて開く。

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移送をめぐる司法手続きの審問を終え、サイパン地裁を出る三浦和義元社長=5日午後7時38分、サイパン・ススペで

 サイパン地裁のラモーナ・マングローナ判事は、棄却理由について、88年当時の逮捕状や、サイパン検事局が作成した逮捕の状況や経緯を記した文書をもとに、「逮捕状は有効であると確認している。信頼が置ける」とし、「逮捕・勾留(こうりゅう)は合法的だ」と述べた。

 また、弁護側が「『逃亡犯』にかかわる逮捕状の発行なしに勾留するのは違法」と訴えた点についても、サイパン地裁が令状を早急に発行する考えを示し、4月6日までを期限とする勾留を改めて認めた。

 棄却決定後に記者会見したブルース・バーライン弁護士らは「極めて残念だ。今後も別の角度で保釈を求める。人身保護令状に訴えることも検討する」と移送拒否を続ける考えを強調した。

 一方、カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事は、ロス郡検事局の請求に基づき、元社長の移送要請書を出す見込みだ。サイパンのある北マリアナ自治領政府は要請書が届けば移送に応じる意向だが、元社長が異議を申し立てれば、さらにサイパンでの審理が続くことになる。

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