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三浦元社長移送めぐり激論 異例の審理4時間半

2008年03月06日11時34分

 「三浦元社長が、事件があった81年にロサンゼルスにいたという証言、証拠がどこにあるのか」。「ロス疑惑」の銃撃事件を巡り、5日にサイパン地裁であった元雑貨輸入販売会社社長三浦和義容疑者(60)=日本では無罪確定=の移送手続きについての審理で、三浦元社長側の弁護人は顔を紅潮させて検察側に食い下がった。白熱した審理は、異例の4時間半にもおよんだ。

 弁護側は、移送の適否以前に、逮捕・勾留(こうりゅう)の是非を争う入り口論争を展開した。法廷内のスクリーンに「何で我々はここにいるのか?」と題する資料を映しながら、同じ事件で何度も刑事責任を追及することを禁じる「一事不再理」について解説。その上で、今回の逮捕の不当性を訴えた。

 検察側はこれを実質無視。逃亡犯としての要件がそろえば移送できるとの立場で、両者の議論は平行線をたどった。

 粘るマーク・ハンソン弁護士に、ジェフリー・ウォーフィールド主任検事が「カリフォルニアで議論すればいいことだ。ここで審理することではない」と声を荒らげる一幕も。三浦元社長が事件当時ロスにいた証明まで求められ、今回の逮捕に立ち会ったサイパン検事局のエドワード・カブレラ捜査員は「逮捕状によると三浦元社長はロスのホテルに泊まっている」と証言させられた。

 三浦元社長は、この日の法廷では一度も発言する機会はなく、両者のやりとりを眺めていた。

 弁護側による移送手続きの取り消しと即時釈放の請求を棄却したサイパン地裁は、19日に移送の適否を審理する予定。

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