【ニューデリー=小暮哲夫】インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は25日夜、中国政府とチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の特使との対話について、「実りあるものにするために、中国指導部がダライ・ラマの前向きな役割を認めることが重要だ」との声明を発表した。
ダライ・ラマ側近は26日、声明について「我々は単なる美辞麗句の交換ではなく、意味のある対話を求めている。中国がダライ・ラマを非難する状況はそれを後押ししない」と説明した。
中国政府が25日、ダライ・ラマ側との対話をする用意があると表明したことに対しチベット亡命政府は、国際社会の批判をかわす手段に終わらせず、問題解決に向け実質的に進展するよう期待する。そのためにまず、中国のダライ・ラマに対する「分離主義者」「暴力を扇動している」といった批判を撤回すべきだとの考えを示したものだ。
両者の対話は02年から07年7月まで計6回開かれた。亡命政府の説明では、06年2月の5回目の対話以降、中国側がダライ・ラマへの非難を始め、6回目は実質的な議論に進まなかったという。