【ニューデリー=小暮哲夫】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は26日、チベット亡命政府のあるインド北部ダラムサラで、中国政府と自身の特使との対話について「中国が真剣にチベット人の苦悩を受け止め、解決するなら、やりがいのあるものになる。そうでなければ、ただ対話に行くことに意味はない」と述べた。ダライ・ラマ側近が明らかにした。
中国が25日、対話の用意があると表明したことに対し、国際社会の批判をかわす手段に終わらせず、問題解決へ実質的に進展させるよう求めたものだ。
一方、亡命政府も25日夜、「対話を実りあるものにするため、中国がダライ・ラマの前向きな役割を認めることが重要」との声明を発表した。
ダライ・ラマ側近は26日、「我々は単なる美辞麗句の交換ではなく、意味のある対話を求めている。中国がダライ・ラマを非難する状況はそれを後押ししない」と説明。中国がダライ・ラマに対する「分離主義者」「暴力を扇動している」といった批判をまず撤回すべきだとの考えを示した。