【ニューデリー=小暮哲夫】インド北部ダラムサラのチベット亡命政府は29日、3月10日以降の中国各地でのチベット騒乱で、中国側の鎮圧による死者が「これまでに203人に上った」と発表した。負傷者は1千人以上で、5715人以上が現在も拘束されているとしている。亡命政府は3月24日の段階で「死者は約140人」としていた。
亡命政府報道官によると、独自集計に加え、ダラムサラに本拠を置くNGOのチベット人権民主化センター(死者114人)、中国国営メディア(死者23人)、米政府系放送局のラジオ自由アジア(死者237人)など5団体の発表内容を照らし合わせ、死者数を確定した。