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工事現場にシカ、サル、カエル 心和む動物型バリケード

2011年2月9日16時55分

写真シカ型の「シカガード」=奈良市の国道24号、寺本写す

写真今後、沖縄で導入予定のシーサー型バリケード=仙台銘板提供

写真カエル型の「ケロガード」=仙台銘板提供

写真サル型の「サルガード」=仙台銘板提供

写真ゾウ型の「ぞぉガード」=仙台銘板提供

写真キリン型のバリケード=仙台銘板提供

写真今後導入予定のイルカ型バリケード=仙台銘板提供

 かわいらしい動物をあしらった工事現場用のバリケードが全国に広がっている。殺風景な景色が一変し、道行く人を和ませている。

 自転車道の工事が進む奈良市中心部の国道24号。通行を規制する鉄パイプが約200メートルにわたって並ぶ。上下のパイプをつなぐのは、樹脂製のシカ型バリケードだ。工事を請け負う建設会社の担当者は「工事現場の危険なイメージを和らげたくて採用した。以前は沿道が渋滞するとドライバーから苦情をいただいたが、動物のお陰なのか、いまは不思議とない」。

 開発したのは、安全保安用品レンタル・販売業大手の仙台銘板(めいばん=本社・仙台市)。同社の旭川営業所が、観光客に大人気の旭山動物園(北海道旭川市)に触発され、2006年にサル型を作ったのが始まりだ。1台につき動物が2個ついており、1台の長さは約4メートル。

 今ではカエル、ゾウ、キリンも加わり、同社の工事用レンタルバリケード約37万台のうち、4割強の約16万台を占める。今後、イルカや沖縄の魔よけ「シーサー」の導入も予定している。

 「ご当地動物」も登場。同社の神戸営業所が地元の国土交通省関係者から「コウノトリをうまく宣伝できない?」と持ちかけられ、昨年1月に導入した。現在、約30社に1500台貸し出している。

 動物型バリケードのレンタル料は、1台1日で約15円。通常より2〜3割高めというが、全国の土木・建設会社から引っ張りだこだ。

 人気の背景には、公共工事の激減で、何としても入札で工事を落としたいという業者の思惑もあるようだ。入札価格と価格以外の要素を総合的に評価して落札者を決める総合評価方式では、工事現場のイメージアップ対策も評価点に盛り込まれることがあるという。

 動物型バリケードのレンタル会社は、全国に数社あるとみられる。約3年前からカエルとタヌキを作っている福岡市の会社担当者は「建設会社から大好評で、西日本を中心に1万台以上を貸し出している」という。(寺本大蔵)

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