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八王子のサバイバルゲーム場計画断念 住民抗議受け

2009年4月29日4時20分

 東京都八王子市中山地区でサバイバルゲーム場設置を計画していた経営会社は28日、住民らの反対を受け、計画を断念すると表明した。同社社長の男性(33)が、反対運動を進めてきた青少年対策中山地区委員会会長の篠原由紀子さん(55)とともに市役所で会見。「地域のご理解が得られず撤退を決めた」と述べた。

 計画地は住宅地に隣接し、約300メートル南側には保育園や小中学校がある。このため反対する近隣住民らが約1万人の署名を集め、市に提出。今月中旬には会社側を呼んで説明会を開き、「迷彩服が戦争を想起させる」などと抗議の声をあげていた。

 会見によると、今月中旬以降、両者で3度にわたり話し合いを続けてきた。篠原さんらは、計画地の脇道が近くの園児らの散歩コースになっている点など地元の状況を説明。撤退を求めた。これを受け、男性は「どうしても競技者が見えてしまい、地元の理解が得られない」と判断。計画の撤回を決断したという。

 計画地には、ごみが不法投棄されたり、勝手に竹が切られたりするなど荒らされていた。このため地主らは、山林の保全を条件に運営会社と賃貸契約を結んでいたという。

 篠原さんは、会見で「(今回の件で)自然環境の恩恵に気付かされた。しかし、(山林保全に対する)地主さんのご苦労という問題は残された」と指摘。地元住民に環境保全のための行動を起こすよう、提案していくことを明らかにした。

 一方、男性は「ルールをしっかり守れば楽しいスポーツ。これからも少ない愛好者のために事業努力をしていく」と述べ、倉庫内など周囲から遮られた空間での開設を模索していくとした。

 ゲーム場は、男性が3月に運営会社を設立し、同地区の山林の一部約1.6ヘクタールに計画。エアガンの模擬弾が外に飛び出ないよう周りをネットで囲い、今夏にもオープンの予定だった。

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