2010年2月20日7時57分
建設中の東京スカイツリーの前でポーズを決める「おしなりくん」=東京都墨田区
東京都墨田区に建設中の東京スカイツリーの地元商店街が中心になって作ったゆるキャラ「おしなりくん」の人気が上昇中だ。毎週土曜の「散歩」では、タワー見物の人たちに引っ張りだこ。グッズを販売する「おしなりくんの家」への来客も増えている。タワーも16日に300メートルを超えて注目度上昇中。商店主らは波及効果を期待する。
13日午後2時、おしなりくんは「家」から週に一度の散歩に出発した。まずはスカイツリーを間近に見上げられる見物の定番、京成橋へ。居合わせた人たちから、「かわいい」「会えて幸運」と声が上がり、盛んに握手や記念撮影を求められていた。
「ふだんはPRであちこちを飛び回っているので、地元を巡るのは土曜だけ」という設定。若手商店主や区職員ら6、7人が交代で着ぐるみに入り、傍らで「家」をPRするチラシを配る。
おしなりくんが登場したのは昨年8月。地元の5商店会(約200店)や墨田区などがつくる押上(おしあげ)・業平(なりひら)橋地区活性化協議会の発案で、押上と業平の頭文字をとって名づけた。デザインとプロフィルは公募。地区名の由来になった在原業平をモチーフに、タワーをイメージした烏帽子(えぼし)姿の作品が採用された。
スカイツリー近くの空き店舗を利用した「家」も同時に開店。携帯ストラップ(200円)、人形(大千円、小500円)といった「おしなりくんグッズ」を販売し、コーヒーやビールなどを有料で提供する。ゆるキャラブームに乗って、最近の週末の来店者は1日70〜80人と、当初の5、6倍に増えた。
ゆるキャラを作ったのは、まずはタワーと一緒に足元の地区の名前を覚えてもらうのが狙い。キャラクターグッズの収益は当面、おしなりくんを商標登録する費用に充てるが、ゆくゆくは商店街の歩道やLED(発光ダイオード)照明、防犯カメラの整備に生かしたい考えだ。
協議会の広報担当で、タワー近くのそば店2代目、伊藤松博さん(32)は「おしなりくんには観光客の誘致に活躍してほしい。同時に、稼いでもらったお金で、地元の人たちにも安心・安全の商店街をアピールしたい」と話す。
おしなりくんの散歩は、土曜午後に30分程度。問い合わせは、おしなりくんの家(03・6751・9811=火、水曜休み)へ。(小石勝朗)