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ヒラリー氏が接戦制す ニューハンプシャー州予備選

2008年01月09日13時23分

 米大統領選のニューハンプシャー州での予備選が8日、投開票された。民主党はヒラリー・クリントン上院議員(60)が、オバマ上院議員(46)との接戦を制して首位を獲得した。3日のアイオワ党員集会で3位だったクリントン氏が巻き返した。共和党はマケイン上院議員(71)とロムニー前マサチューセッツ州知事(60)の争いになり、マケイン氏が勝利した。

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米ニューハンプシャー州マンチェスターで8日夜、夫のビル・クリントン前米大統領(左)とともに支持者の歓声にこたえるヒラリー・クリントン上院議員(右)=ロイター

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米ニューハンプシャー州で8日、予備選の投票所を訪れて支持者に手を振るマケイン氏=ロイター

 米CNNの8日午後11時(日本時間9日午後1時)すぎの独自集計によると、クリントン氏は39%で首位。オバマ氏は37%で続いている。

 クリントン氏は8日夜、目をうるませながら支持者に「あなたたちが私をカムバック(復活)させてくれたように米国を取り戻しましょう」と呼びかけた。

 米史上初の女性大統領をめざすクリントン氏は序盤戦を1勝1敗で乗り切り、2連敗を回避した。26日の南部サウスカロライナ州での予備選や、20州以上の予備選・党員集会が集中する2月5日のスーパーチューズデーに向けて、クリントン氏とオバマ氏の競り合いが続くことになる。

 ニューハンプシャー州での事前の世論調査でオバマ氏に10ポイント以上の差をつけられたクリントン氏は、オバマ氏の掲げる「変化」のあいまいさを攻撃。夫のビル・クリントン前大統領も現地入りして、てこ入れした。「冷たい」という評価のつきまとうクリントン氏が目に涙を浮かべるひと幕もあり、同情を誘った可能性もある。

 過去の大統領選で、序盤戦のアイオワ、ニューハンプシャー両州で連勝した立候補予定者が党の指名を獲得している。初のアフリカ系(黒人)大統領をめざすオバマ氏は、アイオワの勢いをニューハンプシャーにつなげ、指名に向けて大きく弾みをつけようとした。だが、有権者の熱気が上滑りし、実際の投票行動は思うほど伸びなかった。

 一方、共和党のマケイン氏は8日夜、支持者を前に「我々はカムバック(復活)とは何かを示した。ニューハンプシャーの皆さん、ありがとう」と勝利の弁を語った。

 00年のニューハンプシャー州予備選でブッシュ現大統領を破り、「マケイン旋風」を起こした。今回はイラク戦争や移民問題などで「ブッシュ政権寄り」の姿勢が不評を買い、71歳の高齢もあって失速していたが、同じニューハンプシャーの地で「復活」を果たした。

 イラクの治安が安定していることもプラスに働いた。ただ、今後の他州での選挙戦でも優位に立てるかどうかは微妙な情勢。共和党の候補指名争いは混戦模様が続くとの見方が大勢だ。

 同州では序盤戦を重視するロムニー氏が資金と労力を集中し、支持率で先行。だが、保守票を取り込むため妊娠中絶問題で容認から反対へ意見を変えたことが「変節」というレッテルを張られ、次第に勢いを失った。

 アイオワで首位のハッカビー前アーカンソー州知事(52)は、宗教右派の影響力が比較的少ないニューハンプシャー州では伸び悩んだ。

     ◇

 〈ニューハンプシャー州予備選〉 米北東部の大西洋岸ニューイングランド地方の州で人口約130万人。白人比率が高い。大統領選では党員が討議して決める最初の党員集会がアイオワ州で開かれるのに対し、投票で決める最初の予備選挙が行われるのが恒例。この州の勝者が候補指名を受けることが多いことから、選挙戦序盤から立候補予定者が頻繁に足を運ぶ。近年、州南部に若い世代の新住民が流入して無党派層が増え、共和党員29.4%、民主党員25.7%、無党派層44.9%。予備選では民主、共和両党ともに党員でない有権者も投票できる。

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