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捨てる神あれば拾う神…薬物汚染、浄化遠い芸能界

2009年8月29日13時58分

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 「事件は徹底的に調べるように」。酒井法子容疑者の逮捕後、警察庁幹部は警視庁幹部に指示した。20日には警察庁の安藤隆春長官が定例記者会見で「芸能人は社会に与える影響が大きい。警察としては芸能界に必要な支援をする用意がある」と話し、「芸能界からの薬物事犯の一掃を」と呼びかけた。

 警察庁が異例の対応をとる背景には、一般社会でも薬物汚染の減る兆しが見えないことがある。警察庁幹部は「芸能人が薬物の危険性を訴えるなどの見本を示せば、いい影響が与えられる」と話す。

 事件を受け、芸能界も動き出している。

 主に東京の芸能・音楽事務所約100社が加盟する日本音楽事業者協会は20日、「二度とこのような行為が繰り返されないよう、猛省とともに実効力のある対策を講ずる」と加盟各社に通知した。長期的な再発防止活動に取り組む考えで、警察当局や東京都と具体策を相談するという。

 ある大手芸能事務所では、所属タレントの交友関係の再点検に乗り出した。各マネジャーが、出入りしている店の名前などをタレントから直接聞き取ったという。役員の一人は「プライベートの管理に、これから大なたを振るわないといけない」。別の中堅芸能事務所も、所属タレントの行動掌握を強めるよう、社内であらためて確認した。

 だが、一筋縄ではいきそうもない。「捨てる神あれば拾う神あり」の業界だからだ。

 事件を起こしても復帰する芸能人は少なくない。清純派の俳優なら汚れ役に転じる手法がある。事件でCD回収に至りながら、すぐに別のレコード会社と契約して復帰した有名歌手もいる。酒井容疑者の往年のヒット曲が今回、携帯電話の有料配信で再ヒットした現実も見逃せない。

 「悲しいかな、『売れる』と見れば、あっという間に復帰する。テレビ局も使いたがる」。中堅芸能事務所の社員は話した。

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