千葉県市川市で2007年3月、英会話講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん(当時22)の遺体が見つかった事件で、千葉県警は市橋達也容疑者(30)=死体遺棄容疑で逮捕=がホーカーさんを殺害した疑いがあると判断し、12月2日にも殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、市橋容疑者は11月10日に死体遺棄容疑で逮捕された後、事件については供述をしていないが、マンション住民らへの聞き取りやマンションの防犯ビデオを分析した結果、2人が一緒にマンションに入った07年3月25日午前中からホーカーさんの遺体が見つかる翌26日夜までの間、2人以外に室内に出入りした人がいないとみられることが判明した。
発生直後の司法解剖の結果、ホーカーさんは首の骨の一部が折れていて死因は窒息死であり、県警はこれらを総合的に判断し、市橋容疑者がホーカーさんの殺害に関与した疑いが強いと判断したという。
県警の調べでは、ホーカーさんの遺体はベランダに置かれた浴槽の中から、砂で全身が埋められた状態で見つかった。園芸などで使われるプラスチック製の結束バンドで足を縛られ、顔などには殴られたような皮下出血があったという。