市橋達也被告(30)の弁護団が24日記者会見し、「殺意はなく、殺人や強姦(ごうかん)致死の罪にはあたらない」とし、死亡については傷害致死や監禁致死の罪、性的暴行については強姦の罪になると主張、今後の公判で罪名を争う方針を明らかにした。
弁護団長の菅野泰弁護士ら3人は「ホーカーさんが逃げようとしたため、(市橋被告は)声が出ないように後ろから首を絞めてしまった」などと、殺意を否定。「自宅に連れてきた直後に性的暴行に及んでおり、死亡させるまでに少なくとも十数時間ある。検察側が主張する一連の犯行とはとらえられず、別々の犯行があった」と述べた。
取り調べに黙秘を続けていた市橋被告は、再逮捕容疑での勾留(こうりゅう)期限(今月23日)の数日前になって、接見した弁護人に「謝罪したい」と話し出した。「何についての謝罪か話す決意がないと、捜査当局も謝罪だと思わない」などと弁護人が答えたところ、22日に供述を始めたという。