現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. 医療・健康
  4. 新型インフルエンザ特集
  5. 記事

新型インフルぶり返しの気配 夏本番前、目立つ学校

2009年7月12日9時32分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真新型インフルで学級閉鎖された教室=10日、大阪府泉佐野市立日根野小、千葉正義撮影

 一時勢いが衰えたかに見えた新型の豚インフルエンザが、夏本番を前に再び流行の気配を見せている。学校を舞台にした集団感染が目立ち、厚生労働省は「夏の間も流行が続く恐れがある」と警戒を呼びかけている。

 5月末には終息傾向にあった大阪府は6月下旬から、南部を中心に感染が増え始めた。同府泉佐野市立日根野小学校では今月3日、児童の感染が確認された。同日朝、保護者から「子どもが感染した」と電話が入ると、間もなく担任も体調不良を訴え、感染が判明。同じクラスの別の児童も感染したため、12日までの学級閉鎖を決めた。10日までに感染が確認された児童9人のうち8人は同じクラス。谷口惠司郎校長は「教室内で感染を防ぐのは難しいが、学級閉鎖で一定の封じ込めはできた」と話す。

 府南部では阪南市と泉南市で10日夕までに計102人が感染し、少なくとも七つの小中学校や幼稚園、保育園で学級閉鎖や休校などがあった。

 6月3日に井戸敏三知事が「ひょうご安心宣言」をした兵庫県も、7月に入ってから27人の感染が確認された。生徒と教員で計6人が感染し、学校閉鎖した県西部の私立中・高校の教頭は「すごい感染力で、症状が軽いとはいえ、季節性とは異質のものと感じた。実際はどれほど広がっているか分からないのでは」。

 広島県では6月末から増え始め、7月10日朝までに80人に。4人が感染して10日まで休校した広陵高校(広島市)は期末試験の一部や終業式を延期。昨年夏、甲子園に出た野球部は11日からの広島大会を目前に自主練習に追い込まれ、体操部は新体操の県選手権への出場を棄権した。

 11日までに児童6人が感染した京都府舞鶴市の市立小学校は、10日から4日間の休校。教頭は「夏場は大丈夫だろうと修学旅行を6月から8月に延期したのに」と心配そうに話す。

 厚労省によると、全国的に6月下旬から感染が再び増え始めた。5月25日から1週間の発症者数は29人(1日平均4.1人)と落ち着いていたが、6月29日から1週間は560人(同80人)と急増。10日午前11時までの同省の集計では、山形県を除く46都道府県で5月以降計2253人が確認された。うち、大阪府が400人と最多で、260人の兵庫県、226人の愛知県が続く。

 厚労省の新型インフルエンザ対策推進本部の担当者は「関西は初期に感染が広まった地域なので、検査を受けるという意識が高く、結果的に感染者が多く確認されている面もあるのではないか。感染しても気づかない人もおり、実際にはもっと幅広く発生していると考えられる」と話している。

関連トピックス

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内