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新型インフル、2割は症状なし 集団感染の中高生ら検査

2009年12月11日23時51分

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 新型の豚インフルエンザに感染した中高生らの約2割で症状がなかったことが、5月に集団感染があった私立関西大倉中学・高校(大阪府茨木市)の生徒らの抗体検査で分かった。府立公衆衛生研究所が11日発表した。軽い症状だった生徒も3割強おり、国内全体の感染者は報告数を大きく上回るとみられる。

 府衛研と国立感染症研究所が8月下旬に生徒550人、教職員95人、生徒の家族2人の計647人から採血。アンケート結果とともに分析した。インフルエンザに対する大規模な抗体調査は全国初。

 遺伝子検査(PCR法)で感染が確定している21人の抗体検査の結果から、一定以上の抗体の値を基準にして、感染の有無を判定。その基準では、647人のうち102人が採血時点までに感染していたとみられた。

 このうち、98人を分析すると、38度以上の発熱やせき、のどの痛みなどインフルエンザ特有の症状を経験していたのは44人(44.9%)にとどまった。

 18人(18.4%)はまったく症状がなく、36人(36.7%)はインフルエンザ特有の症状まで至らない軽症だった。これらの割合は、季節性インフルエンザとおおむね、同じ程度と考えられるという。

 感染研の11日の発表では、受診した新型インフルエンザの患者は7月上旬からの累積で約1414万人(推計)。今回の調査結果を単純に当てはめると、症状の出なかった感染者は少なくともさらに数百万人以上いたことになる。

 府衛研の高橋和郎副所長は「家族などが発症している場合は、症状がなくても感染しているかもしれず、感染を拡大させないよう注意が必要だ」と話している。(木村俊介)

     ◇

 大阪大学病院感染制御部の朝野和典教授の話 本当はどれだけの感染者がいるのかを知るため、症状の出ない感染者をどの程度、見積もればいいのかが懸案だった。新型インフルエンザに対する今後の戦略を考える上で非常に重要なデータだ。子供の半数が感染し、症状が出ている現状を考えると、国内では大半の子供がすでに感染している可能性もある。

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