現在位置:
  1. asahi.com
  2. ライフ
  3. 医療・健康
  4. 新型・豚インフルエンザ特集
  5. 記事

豚インフル「フェーズ4」にらみ準備加速 空港や自治体

2009年4月27日11時48分

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真鳴りやまない電話を受ける豚インフルエンザ相談窓口のオペレーター=27日午前、東京・霞が関の厚生労働省、小宮路勝撮影

 メキシコや米国での豚インフルエンザ集団感染はカナダにも広がった。感染警告レベルが人から人への感染が増加する「フェーズ4」に引き上げられるかどうか注視される中、27日、政府の水際対策強化などに伴い省庁や自治体、企業は準備に追われた。

 国土交通省はフェーズ4になれば、成田などの関係空港に対し、メキシコなどからの便の駐機場所を定め、旅客の流れもほかと切り離すことを求める方針だ。状況によっては航空・船舶各社に旅客運航の自粛を要請したり、旅行各社に企画旅行を取りやめるよう求めたりする。同省幹部は「いつフェーズ4に入ってもおかしくない状況だと思って準備する」。

 成田空港では27日朝から、厚生労働省成田空港検疫所が米国やメキシコからの到着客に、日本国内での連絡先の聞き取りを始めた。日本人は住所や電話番号、外国人は入国後10日間の滞在先などが内容で、関係自治体が健康状態を確認する。メキシコからの直行便がある29日から、便の到着後に機内で検疫をすることも決定。乗客が降りる前に検疫官が機内で健康状態を観察し、質問票を渡して連絡先などを書いてもらう。

 フェーズ4になると、政府は企業に海外駐在員らの帰国を要請する。感染のおそれがある人が帰国すれば、検疫所や一時的にとどまってもらう宿泊所で混乱が起きるおそれがある。その際に備えて警察庁も、成田などの国際空港を管轄する都道府県警に警戒・警備に当たる要員を増やすように指示した。

 農林水産省も、都道府県の家畜保健衛生所による農場での豚インフルエンザウイルスの検査強化の検討を始めた。

 厚労省の電話相談(03・3501・9031)には25、26日に計1150人から相談が寄せられた。27日朝からは回線を増設したが、午前9時の開始と同時に一斉に電話が鳴り始めた。

 自治体も市民からの問い合わせへの応対に追われている。埼玉県の電話相談には「子どもが修学旅行でアメリカに行く。どうしたらいいか」といった保護者からの問い合わせも寄せられているという。さいたま市は学校内での感染を防ぐため、手洗いやうがいの徹底を求めるほか、登校前の児童・生徒の発熱のチェックを保護者に呼びかける方針だ。

 メキシコに進出する企業でも出張見合わせなどの動きが広がっている。

 米国との国境に近いティフアナ市にテレビ工場を持つ日立製作所は、メキシコへの出張は原則禁止とした。現在出張中の社員や、数十人いる駐在員の家族は帰国させる。

PR情報
検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内