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香港のホテル隔離解除 280人、1週間ぶり外の空気

2009年5月9日0時22分

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写真香港のホテルで8日、1週間にわたる隔離の解除を喜ぶ宿泊客たち=AP

 【香港=野嶋剛】今月1日に新型の豚インフルエンザ感染者が出た香港島のホテルが8日夜、封鎖を解かれ、日本人8人を含む200人余りの宿泊客と約80人の従業員の隔離が解除された。香港政府当局によると、これまでのところ二次感染などの拡散は確認されていないという。

 1週間ぶりにホテルの外の空気を吸った人の中には、興奮さめやらぬ様子でメディアの取材に応じる姿も見られた。中国からの観光客の一人は「最初の日は、自分たちにツキがないと思って落ち込んだが、香港政府も丁寧に対応してくれ、いまはホッとしている」と話した。

 日本人8人については、本人の希望で個人情報は明らかにされていない。ホテルから直接空港に向かい、8日夜の便で帰国する人もいれば、香港に滞在を続ける人もいると見られている。

 隔離中、宿泊客らは検査を受けて抗ウイルス薬タミフルを服用する一方、食事は無料で支給され、海外など長距離電話の費用も1日につき1人200香港ドル(約2500円)の支給を受けた。長期にわたる隔離への補償として、8日と9日の宿泊費のほかにも、ディズニーランドのチケット、香港での買い物の優待券などが香港政府から渡されるという手厚い配慮がなされた。

 アジア初の感染例となったメキシコ人男性(25)は中国・上海経由で先月30日に香港到着後に発熱し、ホテル滞在中に感染が確認された。

 香港は03年の新型肺炎SARS流行で300人の死者を出した苦い経験があり、今回は香港の中心部にあるホテルの全面封鎖という大がかりな封じ込め対策に打って出た。「過剰反応」を指摘する意見もあったが、香港政府は「SARSの時は1人から爆発的な感染が起きた。同じことを繰り返さないためだ」と社会に理解を求めた。

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