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私のマニフェスト

私のマニフェスト 自転車を交通の主役に

2009年8月18日1時53分

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写真自転車で通勤する「ツーキニスト」疋田智さん

〈「自転車ツーキニスト」の疋田智さん〉

 私は、自転車こそ、現代社会の抱える諸問題を解決する「救世主」だと考えています。地球温暖化、医療費高騰、原油の枯渇、都市交通の渋滞――。どれも自転車が解決の糸口になるでしょう。

 13年前、ふとしたきっかけから自宅と勤務先のテレビ局との往復24キロを自転車で通い始めたのですが、色々な良い変化に驚きました。電車だと50分かかっていた通勤時間が35分に。84キロあった体重は1年で67キロまで落ち、中性脂肪、コレステロール値も激減しました。以来「自転車ツーキニスト」を名乗り、書籍やネットなどで自転車の活用を提言するようになりました。

 二酸化炭素を吐き出さず、健康にすばらしい効果を発揮する自転車は、ドイツやオランダをはじめとして欧米諸国では「都市交通の主役」として大活躍しています。ところが、こと日本だけ自転車は粗末な扱いに甘んじてきました。自転車が右も左もデタラメに走り、平気で歩道を走る国は、実は日本だけです。

 その結果、歩道上の自転車事故はこの10年で7倍にも増えてしまいました。

 これらの弊害は今から30年以上前に道路交通法が改悪されたことに端を発しているのですが、長年「自転車=歩道」に慣らされた今の日本人には「自転車は車道に降りよう。車道をクルマとシェアしよう」という「正論」は通りにくくなってしまった、というのが実情でしょう。

 まずできることは何か。私は「左側通行の徹底」だと思っています。これは、車道・歩道を問わず、です。左側通行を守ることで、交差点での出合い頭事故を激減させることができますし、正面衝突事故も起こらなくなります。

 歩道上のお年寄りや、障害者にとっても、自転車が片方向からしか来なければ、注意も半分ですみます。「自転車にもルールがある」と知らしめる意味もあります。

 日本の政治家は、選挙の時だけ自転車に乗って「庶民感覚」をアピールしますが、当選後もぜひ、自転車に乗り続けてみてください。きっと見えてくるものも変わってくるはずです。(聞き手 市川美亜子)

    ◇

 日本の自転車総保有台数は8千万台以上で、中国や米国に次いで世界第3位。一方、交通事故による死者のうち自転車利用者の割合は14%を占め、先進国の中で最も高い。仏、英は4%、米は2%。

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