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古文書や日記、再生へ 世界最大の乾燥機 奈文研が支援

2011年4月21日10時36分

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写真:被災した紙資料の再生に活用される世界最大の真空凍結乾燥機=19日、奈良市の奈良文化財研究所、成川写す拡大被災した紙資料の再生に活用される世界最大の真空凍結乾燥機=19日、奈良市の奈良文化財研究所、成川写す

 津波で水につかった紙の資料を再生するために、奈良市の奈良文化財研究所(奈文研)が、所有する世界最大の真空凍結乾燥機を活用することになった。

 乾燥機は直径1.6メートル、長さ6メートル。遺物用のコンテナ(縦53センチ、横36センチ、深さ31センチ)約120箱分が一度に処理できる。マイナス40度で凍結させた後に真空状態にして、水分を飛ばす仕組みで、普段は遺跡から出土した木製品の保存修復に使われている。

 文化財指定の有無を問わず、一般の民家に伝わる古文書や図面、戸籍簿や登記簿などの公文書、個人の日記に至るまで、紙資料のすべてを受け入れる方針だ。5月上旬には第一弾として、NPO法人「宮城歴史資料保全ネットワーク」(仙台市)が収集した古文書などを処理するという。

 高妻洋成(こうづま・ようせい)保存修復科学研究室長は「紙資料はどれもかけがえのない物。一つでも多く持ち主の元に戻したい」と話す。

 被災地で再生を待つ紙資料は膨大な量にのぼるため、奈文研は全国の埋蔵文化財施設に協力を呼びかけるとともに、文化庁に対し、一時保管するための冷凍倉庫の配備を求めている。(成川彩)

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