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2011年7月30日15時1分
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「6割がプルサーマル理解」経産省、やらせシンポ後公表

図:プルサーマルの必要性拡大プルサーマルの必要性

 経済産業省原子力安全・保安院が四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)と中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)のシンポジウムで両社に参加者の動員と発言を指示していた問題で、経産省がシンポの後、約6割の人がプルサーマル発電の必要性を理解できたとするアンケート結果を公表していた。経産省内で、原発を評価する「世論」が自作で演出されていたことになる。

 両社によると、伊方原発のシンポは2006年6月に伊方町で、浜岡原発のシンポは07年8月に御前崎市で開かれた。いずれもウランとプルトニウムを混ぜた燃料を使うプルサーマル発電をめぐる経産省主催の説明会で、当時は地元が了解していない時期だった。

 四国電はシンポの準備段階で保安院から要請を受け、自社や関連会社の社員、地元住民に参加を頼んだほか、29人に例文を示して会場での発言を求め、10人が質問した。中部電でも、保安院の依頼で社員らの動員があったが、発言依頼は最終的にしなかった。

 経産省の指示にもとづき、伊方原発のシンポは、参加者587人のうち約300人を四国電社員や関連会社社員が占め、浜岡原発のシンポも524人のうち多数が動員された。

 経産省によると、アンケートの回答者数は伊方原発のシンポが439人、浜岡原発が357人。約2週間〜1カ月後に、同省ホームページで結果が公表された。公表結果では、プルサーマル発電の必要性と安全性について、「理解できた」「だいたい理解できた」とした回答は、伊方原発シンポでそれぞれ計約64%と計約56%。浜岡原発はいずれも計約59%だった。

 経産省は、伊方原発のシンポでは、アンケート結果に、参加者約130人分の「自由記述」も掲載。「安全運転に期待してプルサーマルを見守りたいと思います」(50代女性)、「プルサーマルぜひ推進してください」(40代男性)などの意見を紹介した。一方、浜岡原発のシンポのアンケートでは「プルサーマルの必要性と安全性について、地元住民の方から一定の理解をいただいた」との見解も紹介していた。

 四国電、中部電は、「アンケートの回答は参加者に要請していない」と説明している。(石田耕一郎、西山貴章)

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