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2011年11月23日3時1分
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除染の味方「マツバイ」 セシウムをスピード吸収

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写真:福島県農業総合センター内の水田で実施したマツバイ栽培実験。黒いコンテナケースの中にあるのがマツバイ=福島県郡山市(榊原教授提供)拡大福島県農業総合センター内の水田で実施したマツバイ栽培実験。黒いコンテナケースの中にあるのがマツバイ=福島県郡山市(榊原教授提供)

 用水路や池などに生えている水草「マツバイ」が、土壌中の放射性セシウムを効率よく吸収することを愛媛大大学院の榊原正幸教授=環境岩石学=らが明らかにした。マツバイは簡単に入手でき、薬品などを使わないため安全。福島第一原発事故の放射能で汚染された水田の除染などの有力な手段の一つになりそうだ。

 今回の研究は、日本地質学会の東日本大震災復興支援プロジェクトの一つ。

 マツバイはカヤツリグサ科の多年草で、カドミウムや亜鉛など重金属類をよく吸収する性質がある。福島県郡山市の県農業総合センターの協力で、マツバイが放射性セシウムをどの程度吸収するのかを確かめた。

 1キロあたり3800ベクレルの放射性セシウムを含むセンターの水田の土壌(縦50センチ、横35センチのコンテナ5個と直植え)にマツバイを計5キロ植えた。27日間たって調べたところ、マツバイは最大で同1071ベクレルの放射性セシウムを吸収していた。

 マツバイは吸収するのが速いため効率的に除染できる。一方、吸収後のマツバイをどう処分するかなどの課題もある。榊原教授は「費用はそれほどかからず、農家自身で除染作業できる。来年度以降、どのくらいの期間でどの程度のセシウムを除去できるのか実証実験に取り組みたい」と話している。(小池竜太)

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