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石油タンク・住宅炎上 濁流、海と陸の境目消す

2011年3月11日20時4分

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写真拡大爆発炎上するコスモ石油千葉製油所=11日午後5時3分、千葉県市原市、森誠さん提供

写真拡大炎を上げて燃える「コスモ石油千葉製油所」=11日午後5時36分、千葉県市原市、朝日新聞社ヘリから、矢木隆晴撮影

写真拡大国土交通省が設置した緊急災害対策本部では、大型モニターに被災地の映像や集約した災害情報が映し出されていた=東京・霞が関

 テレビ各局のヘリコプターなどの映像では、各地で火災が起き、被害が広がっている様子が確認できた。

 千葉県市原市の石油コンビナートでは、火災が起き、球形のタンクなどに次々と燃え移っていた。いくつものタンクが炎に包まれ、ときおり爆発のように火が大きくなる。引火が続いているのか、火は勢いを増して周囲に燃え広がり、夜になっても上空数十メートルの高さまで激しい炎が上がっていた。黒煙が上がり、目の前の海面に炎が映ってオレンジ色になっていた。

 福島県相馬市では住宅地から煙が上がり、数件の住宅が炎上していた。あちこちから黒煙が上空に向かっている。周辺は津波による波が押し寄せ、濁流が渦を巻く。がれきや材木、土砂などが散乱し、消防車が出て放水していた。どこまでが海でどこまでが陸地なのか、境目が見えなくなっていた。

 福島市内では、福島学院大学の校舎が大きな損傷を受けていた。2階建てとみられる校舎の2階部分がぺしゃんこにつぶれてしまっていた。校舎の窓ガラスは粉々に割れ、窓枠も折れ曲がっていた。

 福島市内の国道4号では道路脇の10メートルほどの斜面から、土砂が崩れ落ちて片側2車線の道路を覆い、2台の車が巻き込まれていた。前方を走っていたとみられる乗用車が、土砂に押される形でひっくり返り、その上にトラックが乗り上げていた。斜面上にあったとみられる看板が道路上に落ち、フェンスもなぎ倒されていた。

 宮城県の北部に位置する登米市の市立佐沼病院には、けが人13人が運ばれ、2人が重傷だという。病院内にはけが人がいなかったが、職員は「消防から要請が次々来る。けが人の搬送がこれからどんどん増えそうだ。混乱している」と話した。

 一方、宮城県内陸部にある栗原市の県立循環器・呼吸器病センターでは、病院内の貯水槽が破裂した。電気、水道ともに止まり、自家発電をしているという。築25年の鉄筋コンクリートの建物は各所にひびが入った。男性職員は「最初の横揺れがすごく、立っていられず、机の下にもぐった。棚の書類はすべて落ちて、棚も倒れた」と話した。

 宮城県警によると、県内各地で信号が点滅している状態だという。亘理署は「管内全域で信号がついたり消えたりしている。送電がストップした」としている。

 仙台市から名取市方面を映した映像によると、市内で広範囲にわたり火の手が上がっていた。仙台市には11日午後4時現在、火災は14件、救助13件、救急20件、ガス漏れ4件、危険物漏れ1件の通報が寄せられていたという。

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