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枝野官房長官の会見全文〈13日午後8時〉

2011年3月13日22時29分

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 枝野幸男官房長官の13日午後8時の記者会見の内容は次の通り。

 【冒頭発言】

 3点について報告する。電力需給に対する対策本部の開催を報告したが、その最後の質問でもあったと思うが、先ほど総理から説明したような対応なら早いほうがいいという質問もあったと思うが、実務調整して、先ほどの総理からの報告となった。まずは国民の皆さんにお伝えをし、お願いをするのが重要であるということでその発表を先行させてもらった。この会見の後、時間を整理して、全体として災害対策本部、原子力対策本部、先ほど申し上げた停電など伴う電力供給対策本部、経済関係の会議を続けて執り行う調整にいま入っている。

 2点目は食料搬送について、これについては全力を挙げているが、特に海岸部の地域への伝達が十分ではないという状況だという報告。これについては様々な手法を駆使して、海岸部の皆さんに一刻も早く必要な食料品が届くような手配を改めてとっている。

 3点目は福島原子力発電所の3号機の状況です。さきほど海水を圧力容器内に注入を始めて水位が上昇をはじめたという報告をした。これについては一定の上昇をしたが、その後圧力容器内の水位計が上昇の数値を示していない。しかし、水は供給し続けている状況です。この状況をどう判断するか。昨日の1号機の爆発以降、こうした状況がございました。今回は3号機の弁に不具合が生じている可能性が高い。この弁の不具合を解消して内部の空気圧をしっかり下げるための努力をしている。なお、現時点で発電所周辺の放射線量モニターに特段の変化はない。直近の状況について報告した。私からは、以上です。

 【首相の発信方法】

 ――総理がなぜ質疑に応じないのか。

 皆さんからの質疑にしっかりお答えして、国民にしっかりメッセージを伝えるのは大変重要かと思っている。一方、皆さん十分ご承知の通り、いまあらゆる分野で全力でこの災害対応にあたっている。具体的な中身について、きちっと説明をするために今回、発表の中心になった電力供給の問題についてこのあと担当する大臣から報告し、質疑をさせて頂く。それぞれの担当部局、対策本部としての細かい数字、データなどの発表は適宜させて頂く。こうした状況の中で、総理からは大変生活に影響を与える重要なメッセージなのであえて総理自身が国民の皆さんにお願いをしたい、ということで発表させて頂いた。質疑という段階の詳細については担当大臣からということにした。理解を頂きたい。

 【福島第一原発】

 ――福島第一原発3号機について、水を入れても水位計が上昇していないと言うが、原因については単に水位計が壊れているのか、どういう状況か。

 客観的な問題として、昨日の1号機についてはある段階で水位計が機能しなくなった。その後、水をしっかり入れて、水に浸す状況を作り上げた。そのほかの状況は、今専門家が鋭意分析をしている。同時に、その原因の一つと考えられる圧力を抜く弁の不具合の対処については、具体的に動いている。

 ――1号機同様に爆発の可能性はあるのか。

 残っておりますが、それは先ほど申し上げたとおり、その点については昨日の状況よりはよい状態ではないか。というのは、ある時まで外に抜けている状況があるので、これについての詳細もいま専門家が分析している。また、もしこれが発生しても、昨日と同じように一番外側の部分が崩れて壊れることによって、その威力を弱めて原子炉本体に影響は及ばない、と専門家に頂いている。

 ――3号機の水位が上がらないというが、燃料棒の露出については大丈夫か。

 当然露出している可能性も想定しながら分析し、できるだけ早くその弁の不具合の対応をとるべく全力をあげている。

 ――どのぐらいの範囲で受け入れるのか。

 その手のことはこの後、海江田大臣、蓮舫大臣が対応してもらう。

 【特別立法・増税論】

 ――追加的法律と先ほど総理のメッセージだった。これは地震における特別立法を考えるのか。

 今の時点で具体的なものがあがっているわけではない。しかし、まさに野党の皆さんも最大限の協力をすると申し出ていることも踏まえて、必要があれば特別な立法措置も含めて対応を検討している。

 ――自民党の谷垣総裁が増税の可能性に言及した。総理もそれに賛意を示したと聞くが本当か。

 現時点ではあらゆる可能性を否定できない。まさに我が国にとって(これまで)直面していない事態ですので、今の時点であらゆる可能性を否定しないというのが政府としての基本的な考え方です。ただ、具体的にそれについて今検討とか増税について分析をしているという段階ではない。

 ――政府として増税の可能性を検討しているのか。

 いいえ、その検討に入る前の段階です。ただ、あらゆる可能性を否定することは出来ない。

 ――政府として増税の可能性を検討しているという理解でいいか。

 検討に入る前の段階。ただ、あらゆる可能性をいま否定することはできない状態だと思っている。

 【福島第一原発その2】

 ――水位計が上昇を示していないことと、弁の不具合の因果関係は。

 そのことについても専門家の皆さんに分析をお願いしているが、弁に不具合が生じていることについてはほぼ間違いないという分析の結果をいただいているので、因果関係の有無にかかわらず、弁を開ける、あるいはそれに代わる措置をいま最大限実現をすべく現に動いていただいている。

 ――弁に不具合が生じると水位計が上昇しないことはあるのか。

 そういった専門的なことについては、むしろ(原子力安全)保安院などの会見でおたずねをいただければと思っている

 ――弁の不具合により圧力が高まっているのは確実なのか。

 これはデータとして徐々にではあるが、圧力が高まっていることは報告を受けている。いずれにしても弁の不具合を解消するための努力をしている。

 ――圧力が高まっていることで、他の事態に発展する可能性は。

 現時点では大きな切迫という状況ではない。ただ、この状態を長い時間放置することはできないと思っている。

 【安否・物資など】

 ――宮城・南三陸町で1万人が行方不明と。どうなったか。

 まさに文字通り行方不明になっておられる状況で、主に空から当該地域の周辺については捜索、情勢把握の努力を努めているところだ。

 ――自衛隊機に放射性物質がついたとの情報があるが真偽は。

 少なくとも私のところにそういった報告はきていない。

 ――野党を緊急対策本部に入れたらどうかという話があるが。

 野党の皆さんを含めて、これはまさに国家の総力を挙げて超党派で取り組まなければならないことについては総理もおっしゃっている通り、これは内閣挙げてとの認識だ。具体的にどういった枠組み、どういった形でご協力をいただいて進めていくのかについては、検討させていただきたいと思っている。

 ――被災地の医療機関などで薬が足りない。政府はどう考えるか。

 医薬品についても食料や水などと同じように緊急に必要な物資として、これは厚労省が全力をあげて取り組んでいる。一定程度被災地に向けて送っている状況にはなっているかと思っているが、これが特に被害の大きい海岸部、交通の状況も大変よくない状況があるし、また被害が大きいだけに県庁所在地などに取りに来てくださいというのも難しい状況のなかで、実際にその現場にどう届けるのかについては食料を含めて、今、さらに手段を検討、工夫しているところ。

 ――総理が東京電力幹部と会った。総理からどのような要請をしたのか。

 直接にはうかがっていないが、私も昼過ぎぐらいに東電社長とお会いしたが、その際、私からはこの間、原発の状況についてより迅速に、より正確に状況、情報を対策本部に報告をしてほしいと強く要請した。さらに停電が起こる、総理が発表させていただいたような状況が起こる可能性についてはすでに想定していたので、そうしたことにならないような努力と、もしそうなる場合には万全の措置をとるよう私からも社長に申し上げた。総理からも同様の趣旨があったものと推測している。

 ――食料搬送について。海岸部には船などを使って海路からの供給を考えているのか。

 可能性はいろいろなこと、あらゆることを検討しているが、具体的にこういう方向ということが決まった段階でご報告させていただくべきだろうと思っている。

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