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枝野官房長官の会見全文(14日午前5時15分)

2011年3月14日10時48分

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 枝野幸男官房長官の14日午前5時15分の記者会見の内容は次の通り。

 【冒頭発言】

 計画停電を実施するにあたって国民のみなさまにお願いを申し上げます。昨晩、菅総理がお話ししました通り、東京電力管内において今朝から計画停電を実施いたします。東京電力管内のみなさまには大変、ご不便をおかけしますが、なにとぞ節電に協力をお願いいたします。

 なお、計画停電は、計画区域内において電力供給が止まる可能性があるということです。従って、計画区域内でも電気が使えることもありえます。逆に電気が使えるからといって計画停電が行われていないわけではありません。東京電力管内の国民のみなさんのご協力により、計画停電の実施時間や対象地域を少なくすることが可能になります。国民のみなさんの力をあわせて、ご努力をいただきますようお願いを申し上げます。

 今回の計画停電については、周知期間が短く、対象となる人口が非常に多いこともあり、開始にあたって若干の混乱も予想されます。こうした中、人工呼吸器をお使いの方々など、停電により支障の生じる患者さんなどもおられます。その対応にも万全を期しておりますが、そうした方々のご不便をできるだけ軽減するためにも、東京電力管内の国民のみなさまの節電へのご協力が必要です。

 本日は計画停電の初日であり、特に立ち上がりの午前中は、計画停電区域以外のみなさんにも徹底した節電をお願いいたします。

 不要不急の外出を控えるなど徹底して電力の使用を控えていただきたいと思っております。東京電力からは大口需要者に対する協力の依頼も行っていますが、国民のみなさんのご協力が不可欠であります。ぜひとも今から節電を始めてください。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 【計画停電】

 ――節電開始にあたって外出を控えるようにというが、通勤・通学の自粛要請を政府が行うことはあるか。

 この趣旨にそった中で、既に大口の電力需要者のみなさんには東京電力から協力の依頼を進めていただいております。そうした中で、最大限の対応を政府としてもお願い申し上げます。政府からの直接のお願いをさせていただきたいと思っております。

 ――人工呼吸器を使っている方など患者にも万全を期すというが、どう万全を期すのか。

 現在、厚生労働省を通じて、医師の方々、訪問看護ステーションのみなさま、こうした、どこの患者さんが支障の生じる恐れがあるか、ということを把握して、そうしたみなさんを通じて個々の患者さんに周知をし、その対応をお願いいたしているところであります。

 ――若干の混乱が予想されるというが、一連の対応をめぐり東電の対応に不備が多いとの指摘がある。ホームページにアクセスできなかったり、周知期間が短かったりなど、こういった東京電力の対応について、官房長官はどのような考えを持っているか。

 この間の経緯については国民のみなさんにさまざまなご負担をおかけしていると思っています。一方で、大口の電力需要者に対する働きかけとして、努力を進めていただいている。国民のみなさんの不便を最小化するために、さらなる徹底した努力を東京電力にお願いしているところであります。

 ――実施期間のメドはどのようになっているか。

 まずは、この計画停電をしっかりと実施すること。そのことによるご不便を最小化すること。そのことによって、無計画・無秩序な停電を防ぐこと。今、内閣としても東京電力としてもそのことに万全を尽くしている段階であります。

 ――つまり、今のところはわからない?

 現時点では、まずは不測の停電が生じることがないよう、なおかつそうした中で、国民におかけをするご不便を最小化するよう、特に本日の立ち上がり、午前中のスタートの時点、最大限の節約節電をお願いすることによって、この対応をまずはしっかりと進めていく、そのことに全力を注いでいる。

 ――電車がストップすることによって、交通渋滞が考えられる。渋滞にあたって呼びかけは。

 さきほど申しました通り、不急の外出を控えいただくこと。外出先でも電力の消費等々も関係します。まさにできるだけ不要の外出を避けていただく、自動車による外出も避けていただく、そうしたことで、こうした混乱を最小化させたいと思っておりますので、ご協力をいただきたい。

 ――東京都周辺の電車は朝、通勤の人が多い。電車が動いて通勤はできるのか。

 私が申し上げた国民へのお願いの趣旨。同様の趣旨で東京電力から大口の需要者に対してのお願いをいたしております。また、それぞれの鉄道会社においても、この計画停電実施にあたっての混乱を回避するためのそれぞれのご判断をしていただいている、というふうに思っております。

 ――停電を受けて、運行を中止することもあるのか。

 既に本日の午前中は運休する、あるいは本日のある時間まで運休する、こうした鉄道事業者が出ていることの報告は受けています。

 ――どこで確認できるのか。

 これはできるならば、電池によるラジオによることが、電力を最小化するということ意味で、一番効果が大きいわけですが、最小限の情報はテレビを使って、あるいはネットを使ってもやむを得ないこともあろうかと思います。その場合もできるだけ、こまめにこまめに電源を落としていただいて、節電を最大化していただきたい。お願い申し上げます。

 ――なかなか周知徹底できなくて混乱が予想される。経済活動、社会活動への混乱は。

 さきほど私から冒頭でのお願いにも申し上げました通り、人工呼吸器をお使いの方々をはじめ、この停電の実施にあたって支障の生じる患者さんも少なからずおります。もちろん万全を期してはいますが、こうしたみなさんのご負担を最小化する、今、政府として最優先しなければならないのは、このことだと思っております。そうした中では、もちろん、駅等での混乱を避けるための最大限の措置を今、取り組んでいるところでございますが、ぜひ、この私の会見、メッセージを多くのみなさんにお知りをいただき、メディアのみなさんには、お伝えいただき、こうした状況を前提として、不要不急の外出を、この立ち上がりを、特に午前中はできるだけ回避をしていただくようお願いいたします。

 ――きょうの段階で仮に出社して帰れるのか。夕方の電車の状況は。

 鉄道の運休そのものについては、それぞれの鉄道事業者のみなさんにご協力をお願いしてそれぞれのご判断で、既に周知の活動を始めていただいているところでございます。従って、一般論として申し上げることはできません。

 ――停電する理由は、福島第一原発の事故によるものでよろしいか。

 今回の地震と津波によって、当該発電所に限らず、火力発電所を含め、多くの発電所が現在、使用できない状況になっております。そのために、電力の供給能力が落ちております。この供給能力を超えて、電力が消費されるということが、未計画になされますと、どこか分からないで急な停電が起こる。このことがまさにさまざまな国民のみなさんの生活に影響を与える。このことを回避するための計画停電なんです。

 ――火力発電所を含めて多くの発電所が使用できないというが、いくつぐらいか把握されていますか。

 今私は具体的な数字は持っておりません。この計画停電を実施しなければ、みなさんの節電のご協力をいただかなければ、予想される供給量と予想される需要との間に問題が生じる。こういう状況であります。

 ――電力不足はかなり早い段階から指摘されていた。昨夜の判断はあまりにも遅いのではないか。

 この間、できるだけ早く具体的な対応を準備してそれが整い次第、国民のみなさんに周知をしていただきたい、ということは電力会社に対しても要請をしてきております。具体的な計画の内容と準備と、そしてできるだけ早く周知をするとの兼ね合いの中で、東京電力からの申し出が昨日のあの発表のタイミングなるところであった。さらにその後、万全の対応をとるための措置を徹夜で東京電力はじめ政府においても進めているところであります。

 ――学校について、文科省から休校するとかの指示はしているのか。

 現在、この計画停電を実施するにあたっての国民のみなさんへのお願いの趣旨を踏まえ、文部科学省に限らず、全省庁で具体的な対応を進めていただいております。

 ――具体的な対応とは。

 それはまさに私が発表させていただきました。ほぼ同時に各省において、この対応にもとづいて、最大限の節電をしていただく、ということについて今、取り組んでいただいているところであります。

 【福島第一原発】

 ――3号機の燃料棒について、現状はどうなっているのか。また、1号機の棒が露出したという報道もある。事実関係はどうなっているか。

 まず、この間、この計画停電をしっかりと立ち上げて、実証していくということで、その取り組みを徹夜でやってきております。それについて、国民のみなさんにスタート前にしっかりと、こうしたお願いを皆さんを通じて周知をさせていただき、まさに安全安心の観点から不可欠であるということでこの会見をさせていただいております。

 今、ご指摘の件については当然担当部局のところは責任をもって状況を把握しておりますが、この会見までの間に私のところに報告することが必要な事象は生じていない。いうふうに思っております。

 【計画停電その2】

 ――先ほど、支障が出る一例で人工呼吸器の例を出したが、ほかに支障が出ることが予想されて、政府が対応したものがあれば。

 まさに、多種多様にわたっておりまして、網羅的にあげることはできません。例えば、まさに鉄道事業者のみなさんに対するお願い等の対応。これは電力が届かないことで、運行に支障をきたす、安全に支障をきたす可能性があるということで、計画停電の内容にそって、万全を期したお願いをしている。と、同時にこの計画停電。できるだけ国民のみなさんの不便を少なくして、スムーズに入っていくために、最大限の節電をお願いしている。こういった取り組みをほぼあらゆる省庁の、あらゆる関係のところでこの間、お願いをしてきているところです。

 【福島第一原発その2】

 ――長官が日夜取り組んでいるのは十分承知しているんですけれども、国民の関心が高いので、ある程度の時間がたったら報告いただきたい。

 この間の必要な情報は、さまざまな具体的なデータについてはその所管である保安院のほうから、報告をさせていただいている。私からは特に国民のみなさんに、政府全体のメッセージとしてお伝えすべき内容がある場合に、私のほうから発表させて、対応させていただいております。今夜午前0時、真夜中の段階で、今の段階で定期的な状況として私からお伝えをするような必要な情報は私のところには上がっていない。

 ――放射線量について、さきほど細かく報告あったが。

 私が何を具体的に発表するかについては、まさに政府として国民のみなさんにお伝えすべきメッセージとして必要なことについて対応させていただいている。今後もそうしてまいりたい。具体的な数値等についてはこの問題に限らず、基本的原則的には、あらゆる省庁があらゆる対応を行ってそれに関するさまざま数値があるので、基本的には所管の省庁が、この件については保安院で対応したい。

 【計画停電その3】

 ――さきほど、片山総務相と話していたが、計画停電についてどういう話だったか。

 この私が申し上げた内容については、政府として内閣として責任としてとりまとめ、メッセージとして発信をさせていただきました。これも周知にあたりましては、放送関係のみなさまをはじめとして、地方公共団体、あるいは通信事業者をはじめてとして多くのみなさんのご協力をいただきませんと、メッセージは国民には届きません。そのことにあたってさまざまなご助言をいただきました。

 ――大口需要にお願いとは具体には何か。

 これは、東京電力の責任において、東京電力の契約相手方である大口需要者のみなさんにお願いをしている、と報告を受けております。個別詳細は東京電力からされるかと思いますが、相手先との契約関係に基づいてお願いをしているということでございますので、具体的なお願い先については、東京電力のご判断かと思っております。ただ、政府の立場としてはあらゆる大口需要者のみなさんを含め、国民すべてのみなさんに、可能な最大限の節電をお願いを申し上げます。

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