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計画停電、大混乱 結局、第1・2グループで実施せず

2011年3月14日14時21分

 東京電力は、東日本大震災の影響で電力の供給力が落ち込んだため14日に実施するとしていた計画停電(輪番停電)のうち、午前9時20分〜午後1時の第2グループまで停電は実施しなかった。第3グループ以降は電力需給が差し迫った段階で実施する予定だ。実施するかどうかの方針のほか、対象地域についても、東電の発表は二転三転し、利用者の混乱を招いている。

 同社は午前6時20分〜10時の間で3時間としていた第1グループの計画停電について、開始予定直前の午前6時になって「電力の需給に余裕があり、実施しない」と発表。しかし約1時間後、「今後の実施は電力需要の伸びを見ながら判断する」「実施しないとした第1グループについても、需給が切迫すれば、停電を実施する可能性もある」と方針を転換した。結局、9時20分ごろ、「第1グループについては実施しない」と明らかにした。

 需給関係を見ながら判断するとしていた午前9時20分〜午後1時の第2グループについても実施しなかった。午後0時20分からの第3グループでも、午後1時現在は電力が供給されている。

 方針が定まらなかった理由について、東電は「計画停電はできるだけやりたくないので、最後まで調整を続けている」としている。

 東電は今後も、電力の需給関係を見ながら計画停電を実施するかどうか判断するとしている。東電によると、午前10時の段階では、2900万キロワットの需要に対して、3300万キロワットの供給電力を確保しているという。

 枝野幸男官房長官は14日午前の記者会見で、計画停電について「現時点では電力需給の状況から実際の送電停止は行われていない。しかし、そう遠くない時期にストップせざるを得ない」と語った。

 対象地域については、東電は13日夜の記者会見で配布したリストに間違いがあったとして修正。さらに修正したリストにも、停電になるにもかかわらず抜けていた地域や時間帯が間違っていた地域などが複数見つかり、14日朝に再び修正した。その後も地名の間違いなどが相次いで見つかり、修正を続けている。

 当初公表されたリストで第4グループ(停電時間午後1時50分〜5時30分)に入っていた東京都荒川区は、実際には停電時間が同3時20分〜7時の第5グループだった。さらに、藤本孝副社長は13日の会見で「荒川区以外の23区は14日の対象外」としていたが、実際には第1グループに「杉並区」や「練馬区」が含まれるなどしていた。

 計画停電が実施されると、電車の運行が止まったり信号機が消えたりするなど、交通の混乱が予想されるため、東電では注意を呼びかけている。

 計画停電は、東電管内(関東と山梨県、静岡県の一部)を5グループに分け、午前6時20分から午後10時まで約3時間ずつ停電させる。停電が朝、晩の2回になる地域がでる可能性もある。

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