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4号機、水が蒸発し水素爆発か 燃料棒露出の可能性も

2011年3月15日13時45分

図拡大原子炉建屋の一般的な構造

写真拡大福島原発2号機

 福島第一原発4号機でも15日午前6時ごろに大きな音が発生した。東京電力が確認したところ、原子炉建屋の5階屋根付近に損傷がみられた。さらに午前9時38分ごろ、原子炉建屋4階北西部付近で出火を確認。正午前までに鎮火した。

 音がしたのは2号機で起きた爆発音とほぼ同時で、東電は音が2号機のものか4号機のものか、双方で発生したのかは不明としている。枝野幸男官房長官は午前11時過ぎの会見で、貯蔵してある使用済み核燃料から水素が発生して、水素爆発を起こした可能性があると述べた。

 4号機は地震時、定期検査のために運転停止中だった。ただ、原子炉建屋の5階にあるプールに、原子炉から取り出した使用済み燃料が保管されていた。使用済み燃料は熱を持っており、プールに水を循環させて冷やしている。ところが、地震で循環システムを動かす電力を失った。

 通常、プールの温度は40度以下で管理している。ところが、14日午後4時18分時点では約85度まで上昇していた。燃料の周囲を満たしている水が蒸発、燃料棒がむき出しになって水素が発生した可能性がある。ただ、運転停止後時間がたっており、発熱量は小さめだという。実際にむき出しになったかどうかは、確認できていない。

 火災が発生した4階付近には、原子炉の出力を調整する再循環ポンプ用の電源装置があり、モーターに潤滑油が使われているという。

 また、放射線量は午前10時22分時点で、3号機付近で1時間あたり400ミリシーベルト、4号機付近で100ミリシーベルトを測定した。400ミリシーベルトは、緊急時の作業員でも15分間しかその場にいられない数値にあたる。

 枝野官房長官は「4号機の(火災の)影響が大きいとみられる。身体に影響を及ぼす可能性があることは間違いない」と述べた。

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