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原発30キロ圏内、福島・川内村が「全村避難」

2011年3月17日3時0分

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写真:「全村避難」してきた川内村の村民と、同村から再度避難してきた富岡町の住民たち。避難所に入る前に放射線量の検査を受けた=16日午後5時59分、福島県郡山市、山本壮一郎撮影拡大「全村避難」してきた川内村の村民と、同村から再度避難してきた富岡町の住民たち。避難所に入る前に放射線量の検査を受けた=16日午後5時59分、福島県郡山市、山本壮一郎撮影

図:  拡大  

 福島第一原発の半径20〜30キロ圏にあり、政府から屋内退避を指示された福島県川内村の村民らが16日、圏外の郡山市に向けて「全村避難」を始めた。第1陣を率いて16日午後、同市にある避難所「ビッグパレットふくしま」に着いた猪狩貢副村長によると、原発に対する不安が住民の間で高まっているためという。

 猪狩副村長は「第一原発は刻々と状況が悪化している。屋内避難から丸1日以上がたち、家にこもりきりではお年寄りは介護が受けられず食事もできない。住民の不安は限界に達していると自主判断した」と話した。

 副村長によると、この日朝、村内に残っていたのは村民約3千人のうち約1200人と、原発により近い富岡町から村に避難してきた町民約4千人。全村避難は、川内村と富岡町でつくる合同災害対策本部で決定。住民らはバス14台をピストン輸送するなどして郡山市へ運ぶ。遠藤雄幸村長は最後のバスで出るという。

 いわき市との境に近い川内村手古岡の自宅から避難してきた須藤敏男さん(44)は、母(77)と姉(53)、兄(48)の家族と自家用車でビッグパレットにたどり着いた。

 16日午前9時半に村の防災無線から「全員、強制的に避難してください」というアナウンスが流れ、車がある人は相乗りで、ない人は各集落ごとに集合してマイクロバスで郡山に向かうよう指示があったという。「何が何だか分からないまま指示通り避難したが、これからどうなるんでしょうか」と話した。

 県によると、20〜30キロ圏内の住民と避難所にいる人は計約14万1千人。川内村のほか、飯舘村と南相馬市も住民の圏外への避難を求めているという。

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