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陸自ヘリ、水投下4回で終了 今後は陸上から放水

2011年3月17日13時0分

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写真:上空から散水するため飛び立った陸上自衛隊のヘリコプター=17日午前8時55分、仙台市若林区、小宮路勝撮影拡大上空から散水するため飛び立った陸上自衛隊のヘリコプター=17日午前8時55分、仙台市若林区、小宮路勝撮影

図:福島第一原発での放水冷却のイメージ拡大福島第一原発での放水冷却のイメージ

 放射性物質放出の恐れがある東京電力福島第一原発3号機の使用済み燃料貯蔵プールを冷却するため、陸上自衛隊のヘリコプター2機が17日午前9時48分から計4回、上空から3号機に向け、水を投下した。17日午後には自衛隊と警視庁も地上から放水を始める方向で準備を進めており、原発の外からの冷却作業が本格化する。 

 ヘリ4機は17日朝、仙台市の陸自霞目駐屯地から出発。UH60ヘリ1機が上空から原発周辺の放射線量を調査した結果、1機あたり計40分間まで作業が可能だとして、CH47ヘリ1機が投下を指揮し、同2機が午前9時48分から午前10時まで、バケツ(容量7.5トン)でくみ上げた海水を交互に投下した。

 北沢俊美防衛相は投下を受け17日午前11時半ごろから記者会見し、「今日は限度だという判断で決心した」と、このまま3号機を放置するのは難しい段階にあったとの認識を示し、「3号機に間違いなく水はかかっている。成功を期待している」と述べた。今後、地上からの放水の効果などを見て、必要に応じて上空から追加して水を投下することも検討するという。

 折木良一統合幕僚長の説明によると、1回目の投下は「300フィート(約90メートル)より低い高さ」から行ったという。放射線量は1千フィートの高さで毎時4.13ミリシーベルト、300フィートで毎時87.7ミリシーベルトだった。

 ヘリ4機は霞目駐屯地に戻っており、途中、福島県のサッカー練習施設「Jヴィレッジ」に寄って、機体と乗員19人の放射性物質を洗い落とす除染作業を行う。折木統合幕僚長は「今のところ隊員に安全上、問題はない」としている。

 ヘリでの水の投下は、16日に菅直人首相が北沢防衛相に指示。16日夕、霞目駐屯地からヘリが出動したが、周辺上空の放射線量が高さ100フィートで毎時250ミリシーベルトと作業の限界値を超え、長時間現場にとどまることが危険と判断し、投下を見送っていた。

 17日午後には、陸海空3自衛隊が大型消防車11台を同原発に集め、地上からの放水も行う予定だ。警視庁機動隊の高圧放水車も構内に配備され、地上からの放水を準備している。警視庁機動隊は当初は4号機への放水を予定していたが、より厳しい状況である3号機に対象を切り替えた。

 警察庁によると、放水車は15日に警視庁から東京電力に引き渡され、東電側がタンクに海水を取り込むなどしている。容量は4千リットルで、放水可能時間は1分間に限られる。ホースを30度の角度に設定した場合、30メートルの高さに水をあてるには、建物まで50メートルの地点まで近づく必要があるという。警視庁の機動隊員らは近距離にある福島第二原発の建物で打ち合わせをした後、17日午後に地上からの放水に着手する予定。

 警察庁によると、当初、放水車は引き渡しを受けた東電側が操縦する予定だったが、その後、東電側から改めて「警視庁側で操縦してほしい」との要請があったという。

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