現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 東日本大震災
  5. 記事

被災者と思いひとつに「エア卒業式」 恵泉女学園大

2011年3月19日15時1分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:ツイッター上で開かれた「エア卒業式」拡大ツイッター上で開かれた「エア卒業式」

 東日本大震災の影響で中止された卒業式をツイッター上で行い、被災地に思いを届けようという「エア卒業式」が18日夜に開かれた。恵泉女学園大(東京都多摩市)の学生や教職員が、パソコンや携帯電話で参加した。企画した学生は「被災した人と思いを一つにしたかった」と語る。

 約500人が18日に卒業式を迎える予定だった。しかし、余震や原発事故を受けて16日に中止が決まった。人文学部4年の高垣嘉織さん(22)は「一緒に卒業したいし、震災に対して何もできずにいる自分がいやだった」。18日午後、ツイッター上に「恵泉10年度 エア卒業授与式」のアカウントを設け「みんなで卒業式、しようぜ!」と書き込んだ。

 友人4人で催すはずが、メールやツイッターで情報が広まった。木村利人学長も同日夕、職員から知らされた。「ツイッターって何?」という学長に、職員が閲覧のしかたを手ほどきした。

 「不安や悲しみでいっぱいの1週間。今日、私たちは大学を卒業します」。数百人がネットで見守る中、午後6時に「開式」。高垣さんは本来の式次第に沿い、賛美歌の一節を書き込んだ。

 〈光のある間に 歩きなさい 光のみ神が 共にいます〉

 普段なら読み飛ばす言葉なのに、被災地の映像と重なって涙がこみ上げた。

 続いて卒業証書の画像が投稿されると「一生忘れない」「どんな場所にいても気持ちは一つ」と書き込みが殺到した。家のパソコンから参加しているという学生は、証書を受け取るポーズをしたといい、「家族爆笑。でも関係ない。こっちは卒業式に参加してるんだから」と書いた。

 高垣さんは答辞として「今できることは気持ちを一つにして祈り、願うこと」と書いた。地震が起きた11日夜、帰宅できず大学で一夜を明かした。先輩のひとりは宮城県で被災した。ともにありたいと思うのに、行動できないもどかしさを答辞に込めた。

 書き込みが多すぎてサイトがダウンし、続きは19日夜にやることになった。高垣さんは言う。「参加してくれたみんなも同じ気持ちだと思う。祈りと願いを届けたい」(岩波精)

検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

東日本大震災アーカイブ

グーグルアースで見る被災者の証言

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)

プロメテウスの罠

明かされなかった福島原発事故の真実

福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧