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【Q&A】放射能ついた野菜は心配?

2011年3月22日4時5分

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■Q放射性物質が付いた野菜が問題になっているけれど、食べる時には、どうしたらいいの?

 規制値を超える野菜が見つかった場合は、その産地からの同じ種類の野菜は出荷停止になるから出回らない。規制値以下の野菜は心配ないが、気になる人は洗ったり、ゆでたりして汚れをよく落とせばいい。ゆで汁は捨てる。野菜の皮や外側の葉をむくのも効果的だ。

■Qどうして?

 できるだけ野菜の表面に付いた放射性物質を洗い流すためだ。いま野菜から放射性物質が見つかるのは、事故を起こした福島第一原発から出た放射性物質が風で運ばれ、上空からちりなどと一緒に落ちてきて野菜の表面に付いたのが主な原因。出荷する時に外側の数枚を外すキャベツで規制値を超えるものが出ていないのも、このためだと思われる。またキャベツのような結球した野菜の内側には、放射性物質は付着しにくい。

■Q野菜全部が問題なの?

 規制値を超える値が出たのは、ホウレンソウ、かき菜、シュンギクで、いずれも葉物野菜。かき菜は、茎と葉を食べるアブラナ科の伝統野菜で北関東などで栽培されている。いずれも畑で葉を広げて育つために、放射性物質を受け止めやすいようだ。

 他の野菜では問題が出ていない。茨城県の調査でも、ネギ、レンコン、ハウスで栽培したトマト、イチゴ、キュウリ、ニラ、水菜、チンゲンサイ、ピーマン、エシャロット、大葉、切りミツバ、セロリ、小玉スイカ、覆いをかけて栽培したレタス、白菜は規制値以下の低い値だった。大根など根菜類は土の中で育つから、すぐには影響がでにくいと考えられる。

■Q栽培方法で違いはある?

 規制値を超えたものは、露地栽培に多い。ホウレンソウだけはハウス物が4例あるが、ハウス栽培した他の野菜や、露地栽培のホウレンソウでも寒さよけで不織布をかけて育てたものは、規制値以下だった。

 すでに各県では問題が見つかった野菜の出荷自粛を生産者に要請し、政府も出荷停止を指示した。千葉県旭市産のシュンギクは出荷停止の対象外だったが、地元JAが農産物全品目にわたり22日から出荷しないことに決めた。

 だから、福島、茨城、栃木、群馬県産でも店頭に出回っているほかの種類の野菜や、他県産のホウレンソウをすべて避ける必要はない。

■Q牛乳はどうなの?

 可能性としては、牛が土をなめたり、水を飲んだり、えさを食べたりして体に取り込み、それが乳に出たようだ。5自治体で規制値を超える値が出た福島県は、県内すべての酪農家からの出荷をすでに停止しているので店頭に出回って消費者の口に入ることはない。

 たとえ規制値を超えた牛乳でも、現在検出された最高値のレベルなら少々の量を飲んでも健康に影響はないが、飲み続けない方がよい。今、各地で調査が進められているので結果に注意をしておきたい。栃木県が20日に県内2カ所の牛乳工場で採取した牛乳は、いずれも規制値より低い値だった。

■Q今、家にある牛乳や野菜は食べても大丈夫?

 食べずに捨てる必要はない。規制値は1年間にわたって食べ続けた場合を想定して、それでも問題ないように設定されている。1〜2回の食事で、健康に影響が表れることはない。

■Q水道の水はどうなっているの?

 現在、都道府県では毎日水道水の監視をしており、もし規制値を超えたら、飲まないよう対策が取られることになっている。

 規制値は長期間にわたり飲み続けた場合を想定して決めているため、短期間それを超える値の水を飲んだからといって、神経質になる必要はない。

 また、たとえ規制値を超える水でも、手洗いや洗濯、入浴など飲む以外の生活用水としての利用は問題ない。

 ただ、飲用水の規制値は乳児向けだけ異なる。一般は1キロあたり300ベクレルだが、1歳未満の乳児は100ベクレル。それを超える数値の水は赤ちゃんに飲ませないようにする。もし、自分の住む地域の水道水の値が高まってきたら、報道や自治体からの情報をチェックしよう。

 大気や水の汚染状況は日に日に変化している。これから調査が進むにつれて分かってくることもある。「これだけやれば大丈夫」と思わず、新しい情報にも注意しよう。

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