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〈一人じゃないよ〉生かされた命大事に 元テニス選手・沢松奈生子さん

2011年3月22日11時6分

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写真:沢松奈生子さん拡大沢松奈生子さん

 16年前の阪神大震災で、兵庫県西宮市の実家が倒壊しました。祖父母、父母、弟が被災。私は全豪オープンに出るためオーストラリアにいました。一報はCNNテレビ。えっ、まさか……。受け入れられませんでした。

 被災地にいない分、一番知りたかったのは安否情報でした。24時間以内に叔母(旧姓沢松和子さん)と連絡がとれ、実家の5人全員の無事を知りました。ただ、試合を前に取り乱さないよう叔母がウソをついているのかも、と思いました。3日後、家族一人一人と話すまで信じ切れなかった。

 すぐにでも帰りたい気持ちはありました。でも、帰ったところでできることは限られている。家族は1日1個のおにぎりを分けていると聞き、申し訳なくて涙が出た。

 だからといって、私が食べなくても被災地の助けにはならない。体調を整え、試合に勝つことが家族、被災地への励ましになると信じました。

 この全豪で4大大会自己最高のベスト8に入りました。火事場の馬鹿力が出たのだと思います。不自由ない生活のありがたさを知り、21歳で人生観が変わりました。今回の震災で改めて思うのは、生かされた命を大事に、ということ。途切れそうな気持ちを奮い立たせ、乗り切りましょう。乗りきることができると信じています。(JOC事業広報専門委員)

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