2011年3月23日10時58分
日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づき、日本が受け入れるインドネシア人看護師・介護福祉士候補生の日本語研修の開講式が22日、ジャカルタ南部であり、103人が参加した。来年1月から日本で働き始める候補生らは「震災に立ち向かう日本の助けになりたい」と抱負を語った。
開講式で、労働移住省のニョマン海外労働者派遣局次長は「いま、被災地の宮城県でもリタさんという我が国の看護師(候補生)が懸命に働いている。彼女を手本にがんばって」と激励。候補生の一人、ノフリアナさん(29)は「大震災後で心配もあるが、同じ地震国からの看護師としてできるだけのことをしたい」と話した。
候補生は300人以上の応募者から面接などで選ばれ、東日本大震災後に辞退したのは3人だけだったという。ジャカルタで3カ月、日本で半年の語学研修を受け、受け入れ施設で働きながら勉強して日本の国家試験に臨む。(ジャカルタ=郷富佐子)