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東日本大震災は国内最悪の津波災害 明治三陸津波上回る

2011年3月25日11時23分

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 東日本大震災による死者・安否不明者は3万人近くになり、約2万2千人が犠牲になった明治三陸津波を上回り、国内最悪の津波災害となった。気象庁などのこれまでの観測データから、3メートル以上の大津波の第1波が地震発生から約30分で太平洋沿岸を襲ったとみられ、被害を大きくした。

 内閣府のまとめでは、これまで津波による死者で最も多かったのは1896年の明治三陸地震津波(マグニチュード8.2)。地震発生から約20分後に津波が押し寄せ、V字谷の湾奥の地域に、大きな被害をもたらしたとされる。

 今回の東日本大震災は、11日午後2時46分に発生。気象庁が観測した大船渡港(岩手県大船渡市)の潮位記録では、津波は引き波で始まった後、午後3時10分から潮位が急激に上昇し始め、同15分には3メートルを超えた。同18分には8メートルの巨大津波となって沿岸に押し寄せた。

 気象庁の観測施設が浸水による水圧で壊れ、観測記録は午後3時19分までしか残っていない。このため同庁は「8メートル以上」としたが、「実際の津波はこれ以上に高かった可能性がある」としている。

 気象庁の潮位観測で最も高いのは、岩手県宮古市沿岸の8.5メートル以上(24日現在)。地震発生から約35分後には3メートルを超え、最大8.5メートルの津波が観測され、記録が途切れている。宮古市は大船渡市の約70キロ北。太平洋沿岸では広い範囲で約30分で大津波が押し寄せたとみられる。

 これらの高さは沿岸のもので、津波は内陸部に向かって遡上(そじょう)していく。独立行政法人・港湾空港技術研究所(神奈川県横須賀市)の現地調査では、気象庁の大船渡の観測施設に近い崖の約11メートル付近まで、津波の高さが及んでいたことが目撃者の証言で分かったという。

 このほか、津波が高台などを駆け上った高さ(遡上高)は、大船渡港に近い綾里地区で23.6メートル、岩手県久慈市の周辺で13.4メートル。また、宮城県女川町沿岸の海岸付近では、高さ14.8メートルの津波の痕跡が確認されている。

 調査に当たった同研究所アジア・太平洋沿岸防災研究センターの高橋重雄センター長は「岩手県から福島県の沿岸の広い範囲で波高が10メートル以上に及んだ類をみない規模の津波だった」と話している。(二階堂祐介、大久保泰)

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