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水戸納豆、ねばり強く復活 被災のメーカー各社出荷再開

2011年3月25日11時44分

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写真:操業を再開した工場では、わらにくるまれた納豆に包装紙をかける作業が始まった=25日午前9時11分、水戸市、水野義則撮影拡大操業を再開した工場では、わらにくるまれた納豆に包装紙をかける作業が始まった=25日午前9時11分、水戸市、水野義則撮影

 「水戸納豆」として知られ、全国一の生産量を誇る茨城県の納豆メーカーは全社が東日本大震災で操業を停止していたが、大手や老舗の多くが震災から2週間となる25日、出荷を再開した。首都圏のスーパーで続いた納豆の品薄状態は改善に向かうが、資材不足や計画停電の影響が懸念され、全面回復にはなお時間がかかりそうだ。

 水戸市の老舗メーカー・だるま食品は25日、販売を再開した。11日の地震では大豆を煮るボイラーが壊れた。機械の調整を続けながらの再稼働。生産量は1日2万食程度で地震前の7割にとどまるが、高野正巳社長は「日曜返上で生産します。今月中にフル生産したい」と意気込む。

 「おかめ納豆」で知られ、全国シェアの3割以上を占める業界最大手タカノフーズ(茨城県小美玉市)でも25日、水戸工場の生産が本格化した。だが宮城県加美町の工場はなお操業停止が続き、東日本向けの製造量は従来の半分も復活していない。

 震災により、茨城県内の全28社が操業停止に追い込まれ、全国納豆協同組合連合会によると、南関東では需要の4割程度しか供給できない状況となった。東京都内のあるスーパーでは震災以降、納豆の入荷量は半減。店に並べても午前中に売り切れる状況が続いていた。

 操業が再開した今後も、懸念は残る。納豆パックの包装フィルムは、製造会社が被災し、供給のめどが立たない。計画停電も悩みの種だ。納豆は発酵のため40度を20時間保つ必要があり、電気は不可欠。茨城県は被災地のため計画停電の地域から外されているが、高野さんは「いつ停電の対象になるかわからない」と気が気でない。(津布楽洋一、中村真理)

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