現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 東日本大震災
  5. 記事

枝野官房長官の会見全文〈31日午後8時〉

2011年3月31日21時50分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

 枝野幸男官房長官の31日午後8時の記者会見は次の通り。

 【冒頭】

 「さきほど臨時閣議があった。本日、年度末ということで、本日成立した法律案、あるいはそれに関連する政令など、年度内にしっかりと処理しなければならないということで臨時閣議を開催した。閣議の内容は一般案件1件と、条約、法律の公布、政令が決定した。大臣発言として、私から緊急事態への備えの徹底について申し上げた。閣僚懇談会では、私から被災地などにおける安全・安心の確保対策ワーキングチームについて報告した」

 【日仏首脳会談】

 ――フランスのサルコジ大統領と総理が記者会見した際、総理が電力会社のあり方について「存続の可能性も含めて」と発言したが、政府内で存続を議論の俎上(そじょう)に載せるということか。

 「総理自身もそのときに言ったと思うが、電力会社のあり方について現時点で触れるのは早いというふうに言っている。現に東京電力はこの事態の収束の一義的な当事者だ。あるいは被害、影響を受けている皆さんに対する対応の一義的な担当者だ。さらには、東京電力管内の電力供給という大変大きな責任を負っている。政府としても、しっかりと東京電力がそれらの責任を果たしていけるように支援して参らなければいけないというふうに思っている。その上で、この国の原子力をはじめとする、エネルギー政策全般については、ある意味ではいろんな意味で、事態が収束したうえで、今回の事故についてしっかりとした検証を行って、議論をしなければならない。そういったことをこれは共通して受け止めている」

 ――原発の現場においては東電の社員、関連会社の社員も必死に働いている。現場で働いている社員の士気を落とすのではないか。

 「政府としては、これは総理の認識も共有し、当然だと思っているが、東京電力は今回の事故について、しっかりといろいろな意味で責任を果たしていただかなければいけない。また、電力供給の責任をしっかりと果たしていっていただかなければならない。同時に、今まさにこの事態を収拾するために、東京電力および関連企業の皆さんには、自衛隊、消防の皆さんなどと一緒に、大変危険のある場所で、なおかつ厳しい環境の下で努力をいただいている。そういった状況を前提として、しっかりとそれらの責任、役割を果たしていただく上で政府としてこれを支援をしていく、支えていくということについては、共有・一致をしているところだと認識している」

 【対策会議】

 ――閣議後に開かれた地震緊急災害対策本部・原子力災害対策本部で決定事項はあるか。

 「それぞれの担当閣僚、防災担当大臣と経済産業大臣から対応についての現状報告をいただいた。特に震災については、生活支援の部分のこの間の各省の協力による対応、それから、海江田大臣の方からは、原子力発電所の状況などについて、具体的な状況の報告をいただき、それを共有するとともに、関係大臣の何人かからこうした状況について、各省での対応についての共有すべき事項についての報告をいただき、現状での認識をあらためて共有して、明日以降もしっかりと各省連携をして、がんばっていこうというようなことを確認をした会議だ」

 【一時帰宅の検討】

 ――原発の地元自治体への一時帰宅の検討について会議では出なかったか。

 「これは本部で閣僚レベルで相談するというよりも、まさにいま実務的に地元の皆さんとも相談が必要だと思うし、まさに科学的な様々なデータの分析をしていただいている状況で、閣僚レベルで本部で相談をするという段階には現時点ではまだ至っていない」

 【原発周辺の警備】

 ――福島第一、第二原発に街宣車が侵入したが、聞いているか。

 「まだそういった報告を受けていない」

 ――原発の警備はきちんとできているのか。

 「これは原子力発電所はもとより、退避をいただいているエリアについては様々な安全対策を施したうえで、警察、自衛隊の皆さんにご苦労いただき、一定の警備は行っている状況だが、いまの情報はまだ上がってきていないが、そうしたことがあったとすれば、そういったことも踏まえてしっかりとした対応、さらに強化しなければいけない」

 【農作物の出荷制限】

 ――農作物の摂取、出荷制限について。3回基準を下回れば解除するという話もあるが、検討状況は。

 「食品安全委員会から意見をちょうだいして、それを踏まえながら厚労省と農水省で協議をいただき、なおかつ原子力安全委員会にもそれについて意見を求めて今日中には回答をいただけるかと思っているが、そうした専門家の皆さんの分析を踏まえて、安全をしっかりと確保しつつ、風評被害などの被害をどうやって防いでいくのか、という観点で関係する厚労省と農水省で様々な検討が進んでいるという報告は受けている。できるだけ早くそうした整理、報告をいただいて、原子力災害対策本部として一定の方向性を示していきたい」

 ――今日の臨時閣議で総理からの発言は。

 「いえ、その後、対策本部があったので、閣議、閣僚懇では特別にはない」

 ――枝野さんから「緊急事態の備えの徹底について」とは、具体的にはどういう中身か。

 「ご承知の通り、大臣等が東京を離れる場合には副大臣、政務官等において、しっかり東京に残って対応できるようにということだ。これは平成15年だったか、以来、どの内閣においても一貫して、この内閣でもそうした考え方を徹底しているところだ。そうしたなかで震災対応、原子力発電所対応が同時に重なってきている状況だ。同時に震災から3週間ということで、閣僚、副大臣等も被災地等の調査、現地での打ち合わせ等、様々なこともこの週末などは多くなることも想定される。そうしたことを踏まえて、あらためてその趣旨と現在の状況をふまえて、各省適切な対応をおとりいただきたいということをあらためて徹底した」

検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

東日本大震災アーカイブ

グーグルアースで見る被災者の証言

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)

プロメテウスの罠

明かされなかった福島原発事故の真実

福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧