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汚染水、徐々に外へ 海への経路は不明 福島第一原発

2011年4月1日21時15分

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図:原発周辺の海の汚染の可能性拡大原発周辺の海の汚染の可能性

 福島第一原発の敷地では、壊れた核燃料から出た放射性物質によるとみられる汚染水が相次いで見つかっている。次第に外に広がっているようだ。付近の海でも高濃度の汚染が確認されているが、まだ経路ははっきりしていない。

 いまのところいくつかのシナリオが考えられる。

 まず地震後間もなく起きた原子炉建屋の爆発で、放射性物質が大気中に飛び散り、雨などで地面や海面に降った可能性だ。

 しかし、その後、汚染水が原発の建屋内で見つかった。じわじわと広がるように確認されている。

 最初に見つかったのは原子炉からの蒸気で発電する設備がある「タービン建屋」の地下だ。ここから冷却用に海水を循環させる取水、放水口を通じて海に漏れている可能性もある。

 3月24日に作業員が3号機のタービン建屋で水にふれて強い放射線を浴びたことから、1〜3号機のタービン建屋の地下1階でたまった水が発覚。2号機では、たまった水の表面の放射線量が毎時1千ミリシーベルト(一般人の年間被曝〈ひばく〉線量限度は1ミリシーベルト)という高い値を観測した。

 さらに28日、1〜3号機のタービン建屋から外につながる、たて坑と坑道にも水が見つかった。坑道は海近くまで延びており、ここから海に何らかの形で漏れたことも考えられる。

 31日には、1号機の原子炉建屋のそばの地下15メートル付近の水で高濃度の汚染が見つかった。地下水をポンプでくみあげて側溝に排水するための設備だ。汚染が地下にも浸透していることを示した。

 東京電力はこの地下水について「放射能を含む雨水でしみこんだと考えられる」と説明するが、タービン建屋などからの汚染水との関係も否定できない。地下水の水脈が海につながっている可能性もある。

 海の汚染濃度は高くなっている。1〜4号機の放水口南側約330メートルの海岸沿いで海水から、基準の4385倍にあたる濃度の放射性ヨウ素が検出された。

 1〜4号機の原子炉や燃料プールにある核燃料は事故で壊れたり溶けたりしたとみられている。そのため、中のヨウ素、セシウムといった放射性物質が、水に溶け込み、外に漏れだして検出されている。

 しかし炉を冷やすには放射性物質が漏れ出す可能性があっても、原子炉に注水し続けなくてはいけない。

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