現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 特集
  4. 東日本大震災
  5. 記事

〈一人じゃないよ〉2度の被災、支え合いを実感 J1新潟・酒井高徳さん

2011年4月7日10時39分

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:酒井高徳さん拡大酒井高徳さん

 13歳の多感な頃、相次いで災害を経験しました。

 2004年7月、出身地の新潟県三条市を大雨が襲って堤防が決壊して、県内で15人が亡くなりました。自宅は大丈夫でしたが、親戚宅の1階がすべて浸水。何かできればと何度も家族で訪れ、散乱したものを整理したり、泥を取り除いたりするのを手伝いました。

 同年10月には中越地震。最大の被害を受けた長岡市で県選抜チームでの練習中でした。立っていられない揺れ。ひび割れた道路を、一緒に来ていた父の車で帰りました。それまで自宅に連絡がつかず、母親や兄弟の顔を見た時に本当にホッとした。二つの経験は「人は支え合って生きる」と実感させてくれました。

 今年はロンドン五輪最終予選の年。Jリーグも再開します。「スポーツなんてしていいのか」と言う声もあるかもしれない。でも、サッカーをしないことが被災者のためなのでしょうか。夢を与えたくてなった職業です。試合を見て1人でも救われるなら、僕は思いをはせ、今こそ必死にプレーします。それぞれの立場でやれることをやる。手段こそ違いますが、被災した家の掃除を手伝った13歳の頃と、根底にある思いは一緒です。

検索フォーム

朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介

東日本大震災アーカイブ

グーグルアースで見る被災者の証言

個人としての思いと、かつてない規模の震災被害、その両方を同時に伝えます(無料でご覧いただけます)

プロメテウスの罠

明かされなかった福島原発事故の真実

福島第一原発の破綻を背景に、政府、官僚、東京電力、そして住民それぞれに迫った、記者たちの真実のリポート

検索

亡くなられた方々

| 記事一覧