2011年4月8日13時19分
宮城県で震度6強を観測した7日深夜の地震で、宮城、山形両県で2人が死亡し、東北6県で100人以上のけが人が出ていることが、朝日新聞のまとめでわかった。また、6県で地震後、最大約401万戸が停電し、東北電力が復旧作業を進めている。
東北電力によると、停電は8日午前11時現在、東北5県で計287万6245戸にまで回復。県内全域で停電しているのは岩手80万9471戸。ほぼ全域で停電している青森は80万3116戸、秋田は54万5180戸。一部停電は宮城68万2639戸、福島3万5839戸。山形県は全域で復旧した。
広域停電の理由について、東北電力は、秋田、能代、八戸の各火力発電所で計5基の発電設備が余震で自動停止したため、としている。強い揺れを感知して発電タービンが止まった可能性があり、完全復旧の見通しはたっていないという。
宮城県石巻市の石巻赤十字病院によると、8日未明、同市の男性(85)が死亡した。地震によるショック死とみられる。山形県尾花沢市では、女性(63)が自宅で亡くなった。女性は気管支炎のため酸素吸入器を使用していたが、停電で吸入器が止まったという。
東北新幹線は地震発生直後、一ノ関発新青森行き下り「はやて519号」が停電のため、七戸十和田―新青森間の八甲田トンネル内で緊急停車した。乗客15人は8日午前3時ごろ、保守点検用車両に乗り換えてトンネルから出た。けが人はなかったという。
東北新幹線は一ノ関―新青森で8日すべて運休。また山形新幹線の福島―新庄と、秋田新幹線の盛岡―秋田も終日運休する。東北地方のJR在来線のほぼすべても終日運休する。東北道では、段差やひび割れができた影響で、古川IC(宮城県)―水沢IC(岩手県)が通行止めになっている。
NTT東日本によると、宮城県気仙沼市と石巻市を中心として、固定電話約6万2500回線分がつながらない状態が続いているという。強い余震で地下のケーブルが損傷したことが原因とみられ、8日中の復旧を目指して工事している。
気象庁によると、今回の地震の規模はマグニチュード(M)7.4。M7を超える余震は、東日本大震災が発生した3月11日以降で4回目。余震で震度6強を観測したのは初めてで、最大。東北から関東にかけての広い範囲で、活発な余震活動が続いており、同庁管理課の長谷川洋平・地震情報企画官は「今後もM7クラスの余震が発生する可能性がある」と注意を促した。